AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

漁夫の利の先進性

2015-08-23 16:34:23 | アイディアのIdentity



商品ネーミングで使いたかったのが「gyofunori(漁夫の利)」でしたが使われずに違うネーミングに決まってしまいましまいましたので、自分で使っております。
Promo & Activationに引き続き、Direct部門でも受賞したVolvo。そして今度はアメリカのGrey New Yorkが受賞しました。クリエイティブでリアルタイム。スーパーボールをVolvoがハイジャックした、と言われています。スーパーボールといえば、スポーツ観戦の中でアメリカ一視聴率の高いシーズン。視聴率が高いので、もちろんクライアントはこぞって大金を叩いて広告をうちます。1回オンエアーで3億8千万円くらいです。日本ですと1クール(3ヶ月)3800GRPくらいの換算です。何億もかけた多くの車の広告の合間をぬって、スウェーデンの車ブランドVolvoはどのようにして競争に勝てばいいのか?テレビ中継などで別の車のCMが流れる度に、#volvocontestと共に、愛する人の名前を加えてツイートすることで、Volvoの車が当選するという戦略でした。スーパーボール中に休憩時間の合間にCMが流れる度に、SNS上ではVolvoが誰が当選するかで話がもちきりだったのです。他のブランドの車のCMをハイジャックして、Volvoを広告するという今までかつて無い斬新なアイディアをうったのです。完全に他社にのっかって広告することで、通常なら何億と予算をかけて作るCMをもっと効率的に広告したのです。





そう言えば、2013年のスーパーボールでも、34分間 停電した際に、1枚のテロップを流したのがOREOでした。「YOU CAN STILL DUNK IN THE DARK」(この場合のダンクはオレオの食べ方 ミルクに浸すことを意味します。)この時も1回数億円のCMに「1枚のテロップ OREOが勝った。」と称されました。
こういうゲリラ的と申しますか?「フラッシュモブ的メディア戦略」が今後どんどん増えていくでしょう。要はアイディア次第でSNSと連携していけば、多くのGRPを稼げるという証にもなったのです。優れたアイデイアは「全うな漁夫の利」へと繋がるのです。