AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

輪廻転生のトイレタイム(3)

2015-08-20 19:54:51 | 今そこにあるメディアのリスク







CMがトイレタイムになっているのは日本ばかりではないようです。事実 英国も米国もフランスもイタリアも日本以上にCMの質は劣っております。最近気になるのが、YouTubeの本編前に見せられるCM 質の高いCMの前に流れる面白くもないCM「CMのCM」です。
「面白くもないCMなど見たくない。」これは世界共通です。そこに目をつけたのが、
英国に本部を置く非営利団体「D&AD」です。1963年に創設したD&AD Awardsは、審査の厳しさで定評があり、世界中の制作者たちが憧れる最高峰のクリエーティブ賞といわれています。
グランプリに値する“ブラック・ペンシル”は、人々を驚愕させ、議論をよび、そして新しい時代を切り拓くクリエーティブのみに授与されます。2014年は、D&AD Awards史上はじめて、7つの“ブラック・ペンシル”が授与されるという稀な年となりました。日本の作品としては6年ぶり2度目の快挙となる「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」が獲得しました。
カンヌライオンで受賞したのが、「The Ad Filter by D&AD」です。今回の事例、広告が嫌われている場所で逆に目立とうという面白い姿勢のアイデアです。ただちょっと思ったのは確かにブランディング・話題性を集めるためにとても面白い施策だと思いますが、広告賞がこんなアイデアを考えなくてはいけない程スポンサーが離れていってしまっているのかも知れません。カンヌが賞カテゴリーを拡大し、どんどん世界での影響力を増している中で、その他の広告賞も生き残りに必死なのでしょう印刷媒体のみならず、テレビ媒体も世界共通 厳しくなっているのでしょう。