ディプロマ・ミル(Diploma mill)あるいはデグリー・ミル(Degree mill)(意味はいずれも「学位工場」)はアメリカに発祥した「教育産業」である。
あらゆるものが「商品」として売買されるグローバル資本主義社会では、もちろん学位もお金で買うことができる。
アメリカは原理的に学校法人の認可は、「事前審査」ではなく、「事後チェック」である。
「大学マーケット」への参入障壁はきわめて低い。
「大学を作りたい!」という意欲のある人には、とりあえず資金がなくても、資格がなくても、どんどん大学を作ってもらって、その成否はマーケットの「良識」に委ねようおうじゃないの、というのがアメリカン・ウェイである。
市場のニーズに応えうる大学は「よい大学」であり、ニーズのない大学は「ダメな大学」である。
おなじみの「グローバリズム」のロジックである。
しかし、ここにはもちろんピットフォールがある。
「市場のニーズ」の中には「そのようなニーズを持つこと自体、常識ある社会人としていかがなものか」的なニーズが存在するからである。
例えば「研究業績はないけれど、博士号は欲しい」というようなニーズはその一つである。
Glyndwr Universityの留学生受け入れ停止措置 大胆な試験不正
イギリスのグリンドゥール大学が海外留学生の受け入れを停止されられるというニュースがBBCに出ていました。この件は日本ではほとんど報道がなく、私も衛星放送のニュースでちらりと聞いたきりです。いったい何が起こっているのでしょうか。
グリンドゥール大学はイギリス・ウェールズ地方、リバプール近くの都市レグザムに位置する大学です。学生は9000名、うち大学院学生が1500名程度であり、芸術、工学、保健科学、コンピューターコミュニケーションなどの分野での教育研究が行われているようです。MBAコースもあるようですね。ガーディアン紙のランキングでも、教育のランキングで建築学、都市計画学が全英3位、芸術学が5位と、近年特にランキングを向上させているみたいですね。日本では群馬大学と国際交流協定を締結しているようです。では、なぜ活発に活動している大学が海外留学生の受け入れを停止されられたのでしょうか。原因は、どうも組織的と疑われている試験不正行為にあるようです。 イギリスでは、50,000人の移民が、英語を話すことが出来ないにも関わらず語学力証明書を受け取っている可能性があります。(略)疑わしい試験結果である350人の中で、グリンドゥール大学が受け入れている学生が230人にのぼります。(略)試験会場へ立ち入ることが出来る詐欺師の集団によって、回答の配布や読み上げにより、組織的に不正が行われました。
そこで従来の留学生の英語力をTOEIC TOFELから変更したのです。
現在の英語レベルを証明できる書類
IELTSなどの成績表 *Tier4学生ビザ目的で学校お申込みする場合には、必ず英語力証明が必要となります。
語学コースでは、IELTS=Reading 4.0 Listening 4.0 Writing 4.0 Speaking 4.0 をマークする必要があります。
専門学校、大学で学ぶにはそれぞれが最低5.5以上マークしていなければいけません。
※TOEIC及びTOEFLは2014年4月以降は承認されなくなりましたので、ご注意ください。