秋さめや 伊勢参り
かもけき内裏の不忍(しのばず)に
雨のしたしる祝詞(のりと)かな。
不忍池に落ちつつ拡がる波紋は、互いに関わりを繰り返しつつ生まれては消える。
大なり小なりその雨粒は、それぞれにそれぞれの干渉を呼び新たな波紋を起こす。
結び合い、助けあい、支えあい、喜びあい、思いあい、誉れたかきも我等が波紋、豊穣の祝い。
未だちさき我等雨だれなれど、この波止むべくことなかれと願う。
雨は人。池は社会。関わるは感謝と精進。波紋は豊穣。
天地人、八百万(やおよろず)を同じくす。
かしこみかしこみ。ここにもお神楽あらせられんや。のりととあらせられんや。