さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

ごあいさつ

ようこそ、いらっしゃいました。あゆと申します。
2005年に慢性膵炎を発症いたしました。
闘病記録に日々のあれこれ、趣味のこと。
たわごとに寝言、なんでもありの内容となっております。
時折現れる、さそりの毒にはご注意を。(^_-)-☆

慢性膵炎の経緯はこちら。重症急性膵炎の闘病記はこちら
過去の入院・検査記録はこちら。お薬の履歴はこちら
膵臓に関する記事は、あくまで素人の作った内容です。
間違いが含まれている可能性はありますので、あくまで自己責任ということで情報を利用してください。

ご意見のある方はayushirokun☆hotmail.comへ、☆を@に変えてメール送信してください。
当ブログのコメントは承認制になっています。

脂質表一覧

2008年07月09日 12時23分37秒 | 膵炎の食事
食品の脂質表です。
すべて100g中の脂質量となっています。

膵炎患者は1食10g程度が基本ですので、次にあげるもので20gを越えているようなものは口にしないか、ほんの少量にすべきでしょう。

あじ(焼き) 5.0g
あなご(蒸し) 9.3g
うなぎ(かば焼き) 21.0g
かれい(焼き) 1.2g
紅さけ(焼き) 6.0g
さば(焼き) 17.1g
さわら(焼き) 10.8g
さんま(焼き) 20.6g
まだい(焼き 13.6g
たらこ(焼き) 6.1g
辛子明太子  3.3g
ひらめ  2.0g
かずのこ 3.0g
イクラ 15.6g

甲殻類は概ね低脂質(2g以下)です。
ただし、消化はあまりよくないとされています。

牛肉(サーロイン) 47.5g
牛肉(ヒレ) 15.0g
牛肉(ばら) 50.0g
牛肉(もも赤身) 10.7g

豚肉(もも赤身) 5.3g 
豚肉(ばら) 34.6g
豚肉(かた赤身)3.5g
豚肉(ヒレ) 1.7g

鶏肉(ささみ) 1.3g
鶏肉(むね皮なし) 1.5g
鶏肉(もも) 14.0g

タマゴ 10.0g
ナチュラルチーズ 25.0g
カッテージチーズ 4.5g
プロセスチーズ 26.0g
アイスクリーム(高脂肪) 12.0g
ソフトクリーム 5.6g
シャーベット 1.0g

カステラ 4.6g
かしわもち 0.4g
ういろう 0.2g
今川焼き 1.1g
あんまん 5.8g
ようかん 0.2g
かりんとう 20.6g
あんぱん 5.3g
ジャムパン 5.8g
クリームパン 10.9g
シュークリーム 13.6g
スポンジケーキ 5.6g
ショートケーキ 14.0g
デニッシュペストリー 20.7g
アップルパイ 17.1g
バターケーキ 25.6g
ホットケーキ 5.5g
ワッフル(カスタード) 8.8g
プリン 5.0g
ババロア 12.8g
ビスケット 10.0g
チョコレート 34.0g

あずき 0.6g
えんどう 1.0g
大豆 9.0g
きなこ 23.4g
絹こし豆腐 3.0g
豆乳 2.0g
湯葉 13.7g


2016年4月追記

8年も前の記事なのですが、未だにアクセス数が多いため
追記させていただきます。

膵炎では脂質をカットするようにいわれますが
脂質の量だけカットすればいいものではありません。
私の経験的に、脂質は量ではなく質のほうが重要です。
消化されやすい脂質は順番に
植物性>卵>魚(白身)>鶏肉>豚肉の赤身>青魚>乳脂肪>牛肉
だと感じます。
膵臓の具合のよくないときには、摂取量制限内であっても、
豚肉、青魚、バターやチーズ、牛肉を避けたほうがいいでしょう。
特に青魚以降のものは膵臓に堪える気がします。
鶏肉であればささみや皮なし胸肉、
豚肉ならヒレ肉がおすすめです。

鶏肉は必ず皮を剥いでから使い、
豚肉の脂身は切り落としています。
市販のミンチ肉は何が入っているかわかりませんので
フードプロフェッサー等を使って自分でミンチ肉を作るようにしています。

炒めものに油を使うときは、菜種油かオリーブオイルにしています。
クッキングシートを使えば、油を使わずに焼き物料理が出来ます。
蒸し料理はそのまま食べられるのでおすすめ。
シリコンスチーマーを活用するとレンジチンで楽です。
調理過程の油をカットすると旨みが減りますから
ダシをよく効かせて調理するなどの工夫も必要です。

ただし。
脂質制限をしすぎていると
何故か悪玉コレステロールがあがってしまいます。
貧血になったり、栄養状態(TP低値)が低下してしまうことも。
脂質は必須栄養素ですので、
足りないと膵臓以外に不具合が出ることもあります。
1日30gの脂質制限についても、
どこまで本当なのか、正直わかりません。

膵臓の落ち着いている時には自分の膵臓とよく相談しつつ←ココ大事
良質の脂質を摂っていくべきかもしれません。
現在は、消化剤をしっかり服用したうえで
良質の脂肪を摂取したほうがよい、という考え方もあるようです。
トランス脂肪酸の混じった脂質や酸化した油は一番よくないので
量の多少にかかわらず避けるべきだと思われます。
コメント (12)

慢性膵炎と食事療法

2008年07月09日 11時35分02秒 | 膵炎の食事
昨日の記事に関連して、
今日は慢性膵炎で一番重要とされる食事療法について。
慢性膵炎の進行を食い止める最大の方法は
食事療法だと言われています。

難病情報センターの記事にある

禁酒・禁煙
脂っこい食事を控える(1日脂質30g~40g)
満腹まで食べない(腹6分目から8分目にする)
コーヒーをやめる
炭酸飲料・香辛料を控える

といったことは、慢性膵炎であれば知っておられる方が殆どだと思います。
でも、これだけでは具体的によくわかりませんね。
というわけで、もう少しわかりやすいルールをご紹介。

1.高脂肪食を避けて、脂肪分の少ない食品を選ぶ
高脂肪な食品
ステーキ、インスタントラーメン、スナック菓子、ケーキ、パイ、アイスクリーム、青魚、トロ等。
デニッシュ生地のパン、揚げ物、チーズ、チョコレート、クッキー。
マヨネーズやドレッシングの脂質も確認。

脂質の低い食品
鶏のささみ、鶏の胸肉(脂身なし)、豚のヒレ肉、白身魚(カレイ、タラ)等

野菜や果物を1日に400g以上とる
これは脂質の代謝、排泄を促すのにビタミンが欠かせないからです。
また膵炎患者は脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)が不足しがちです。
これらのビタミンは緑黄食野菜に豊富に含まれているため、緑黄色野菜を1日に150g取ることを目標にしましょう。

3.暴飲暴食をやめて、規則正しい生活をする
内臓は日周のリズムに従って動くと無理がかかりません。
ですから、早寝早起きをして1日3食を決まった時間に食べましょう。
膵液は食事をするとその刺激で分泌が高まるため、
膵臓を刺激しないように少量ずつ1日5回ぐらいに分けて食べるのもいいでしょう。
ただし、ダラダラと食べ続けるのはいけません。

4.食事は糖質を中心に、塩分・糖分はほどほどに
三大栄養素のうち、膵臓にもっとも優しい栄養素は糖質です。
糖質は胃での滞留時間がすくないため、
膵臓にも負担が少なくてすむのです。
糖質の中でも、穀類やいも類はビタミンやミネラルも豊富なのでお勧めです。
一方、砂糖はコレステロールの生成を促進したり、
糖尿病の併発を促進するので控えめに。

調理の基本は煮る、蒸す、茹でる。
食事の基本は胃を刺激しないもの。

というのも胃に食べ物が入ると、脳から消化酵素を出せという指令が出て、
膵臓から膵液が分泌されます。
ですから、胃に長く滞留する食材を取ると
それだけ膵臓に負担が掛かるのです。
三大栄養素のうち、一番滞留時間が長いのが脂質、
その次がたんぱく質、短いのが炭水化物です。
たとえばバター。
これはなんと12時間も胃に滞留します。
一方滞留時間の短いモノといえば。
食パン、大根ー2時間、ご飯ー2時間半、3時間ーかぼちゃ、うどん、鶏肉

滞留時間の短いものは、病院の膵臓食で出てくる定番です。
他に入院中に良く出たものとしては
じゃがいも、さといも、ゆりね、キャベツ、青菜のおひたし、
豆腐、麩、白身魚、低脂肪ヨーグルト等がありました。

香辛料や炭酸飲料、熱いモノ、冷たいモノ、アルコール、たばこは
すべて胃を刺激するため、膵液の分泌を促します。
ですから、これらの食材を控えめにすることが
膵炎再発予防に繋がります。
ただし、脂質は三大栄養素の一つでもありますので、
制限しすぎると栄養障害をきたしてしまいます。
主治医の先生と相談し、自分の体調にあった脂質を摂取しましょう。

まだ、食物繊維の多いものも消化に時間がかかります。
たけのこ、レンコン、ごぼう、こんにゃく、豆類(豆の皮が繊維です)、
海草、きのこ類、玄米等。
加工している豆腐食品は問題ありません。
果物も梨・カキ・ぶどう等は繊維が多いのです。
甲殻類(イカ、タコ)や貝類は消化が悪いので、
負担が掛かります。
酸も胃を刺激しますので、
酢の物やかんきつ類にも注意が必要です。
このあたりは様子を見ながら少しずつとるようにしましょう。

食材の相性は人それぞれです。
ダメなものは自分で把握しておきましょう。
推奨食品で具合が悪くなることもあれば、その逆もあります。
例えば、膵炎推奨食の豆腐。
私の場合、トリプシンが上昇してしまいます。
(その理由はこちら「トリプシンインヒビター」

膵炎食ってあれもダメ、これもダメで最初はストレスが掛かります。
でも、慣れてくると脂質カットの方法もわかってきて
モドキ料理でそれなりに楽しめるようになります。

制限の中でも食べる楽しみは忘れたくないですね。
ということで、次の記事に食品の脂質表を列挙します。
一家に一冊、「食品標準成分表」を置いておくのもいいですね。

<2016年4月追記あり>
コメント (41)