さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

ごあいさつ

ようこそ、いらっしゃいました。あゆと申します。
2005年に慢性膵炎を発症いたしました。
闘病記録に日々のあれこれ、趣味のこと。
たわごとに寝言、なんでもありの内容となっております。
時折現れる、さそりの毒にはご注意を。(^_-)-☆

慢性膵炎の経緯はこちら。重症急性膵炎の闘病記はこちら
過去の入院・検査記録はこちら。お薬の履歴はこちら
膵臓に関する記事は、あくまで素人の作った内容です。
間違いが含まれている可能性はありますので、あくまで自己責任ということで情報を利用してください。

ご意見のある方はayushirokun☆hotmail.comへ、☆を@に変えてメール送信してください。
当ブログのコメントは承認制になっています。

薬の変遷(備忘録)

2009年10月18日 21時00分00秒 | 慢性膵炎経緯
2年前に使い始めたお薬手帳がもうすぐ終わります。
なので、またもやブログを利用した備忘録です。

2004年11月
かかりつけのクリニックで膵炎の可能性を指摘される。
痛みはなかったものの、数値が高いので処方される。
フオイパン1日3錠。

2005年1月
初めて強い痛みが発生。
フオイパン1日6錠、セブンイー・P1日3cp、ガスター20mg1日1錠

2005年2月
総合病院へ転院、検査入院。
フオイパン1日6錠、コスパノン1日3錠
食べると痛くなると訴えたところ、コスパノンは食前に飲むようにと指示された。

2005年8月
2度目の絶食入院でブスコパンの筋注が良く効いたため
フオイパン1日6錠、ブスコパン1日3錠に変更。
こちらも同じく、ブスコパンは食前指示。
ボルサポも頓用で出されました。

この後、時々フオイパンが1日3錠に減量。
主治医曰く「フオイパンは高いばかりで効かない」らしく
割とすぐに減らしたがります。

2006年11月
“消化を助けることで間接的に膵臓の痛みを取りましょう。”
ということになり消化剤処方。
フオイパン1日6錠、セブンイー・P1日6cp、ブスコパン1日3錠
これがすごく効いた!
食欲が出て、体重も戻る戻る。

2007年4月
3度目の絶食入院。
パンクレアチン追加、その代わりフオイパンは減量。
フオイパン1日3錠、セブンイー・P1日6cp、ブスコパン1日3錠、パンクレアチン1日3g

2007年9月
4度目絶食入院。
「もうこれ以上は安定剤しかないよ。」とメイラックス処方。
フオイパン1日6錠、セブンイー・P1日6cp、パンクレアチン1日3g、ブスコパン1日3錠、メイラックス1日1錠

2007年11月
重症急性膵炎発症
フオイパン1日6錠、セブンイー・P1日9cp、パンクレアチン1日6g、ガスター20mg1日2錠、ブスコパン1日3錠、ボルサポ25mg頓用に変更。

2008年4月
再入院で、処方が色々と変わる。
フオイパン1日6錠、セブンイー・P1日9cp、パンクレアチン1日6g、ガスター1日2錠、ルボックス25mg3錠、リーゼ5mg1日1錠
リン酸コデイン0.03g/回&ナウゼリンドライシロップ0.5g/回混合、ノバミン、カマグ・・・頓用

薬の飲み過ぎで、薬疹発生!
フオイパンとパンクレアチン以外を中止。
1種類ずつ薬を戻した結果、ノバミンが原因とわかる。

2008年5月
吐き気対策でパリエット処方。
フオイパン1日6錠、パンクレアチン1日6g、セブンイー・P1日3cp、ルボックス25mg1日4錠、パリエット10mg1日1錠
リン酸コデイン30mg/回&ナウゼリンドライシロップ0.5g/回混合、カマグ、ナウゼリンドライシロップ・・・頓用

2008年6月
リン酸コデインは2週間の処方制限があるため、塩酸モルヒネへ変更
フオイパン1日6錠、パンクレアチン1日6g、セブンイー・P1日3cp、ルボックス1日4錠、パリエット10mg1日1錠
塩酸モルヒネ5mg/回&ナウゼリンドライシロップ0.5g/回混合、カマグ、ナウゼリンドライシロップ・・・頓用

塩酸モルヒネより、リン酸コデインのほうが効きが良い感じがして戻して貰う。

2008年9月
フオイパン1日6錠、パンクレアチン1日6g、セブンイー・P1日3cp、ルボックス1日4錠、パリエット10mg1日1錠
リン酸コデイン30mg/回&ナウゼリンドライシロップ0.5g/回混合、カマグ、ナウゼリンドライシロップ・・・頓用

2009年11月
再入院。
高プロラクチンが判明し、ルボックス、ナウゼリン中止。
吐き気対策でパリエット増量。
ヤク中毒になり、ヤクも中止。
ルボックスが中止になったかわりにというわけでもないが、ビソルボン使用開始。
セブンイー・Pも再び増量して貰う。
フオイパン1日6錠、パンクレアチン1日6g、セブンイー・P1日6cp、パリエット10mg1日2錠ビソルボン1日3錠、レンドルミン1日1錠、
ブスコパン、ボルサポ25mg・・・頓用

2009年4月
吐き気がマシになってきたので、パリエット減量
フォイパン1日6錠、パンクレアチン1日6g、セブンイー・P1日6cp、パリエット10mg1日1錠、ビソルボン1日3錠、ブスコパン1日3錠、レンドルミン1日1錠、
ボルサポ25mg・・・頓用

2009年10月
救急外来受診時に救急担当医からエレンタールを処方される。
主治医曰く、
「エレンタールは最近膵炎に良いということで見直されている。」
とのこと。
調子の悪いときに食事をエレンタールに置き換えるという使用方法。
エレンタールのフレーバーはどれもまずいので
アミノレバンのフレーバーで代用。

2011年4月
膵臓の形態変化が普通の慢性膵炎では考えがたいのとのことで
ステロイドを使用開始。
プレドニン朝20mg、夕10mg

2011年4月
ステロイドがあわず、かえって具合が悪くなっただけなので
4日間で投与中止。
やはり私に効くのはフサンと絶食だけらしい。

2011年10月
リパクレオン発売により、消化剤をリパクレオンに切替。
フォイパン1日6錠、リパクレオン1日12cp、パリエット10mg1日1錠、ビソルボン1日3錠、ブスコパン1日3錠、
ボルサポ25mg、ロキソニン、レンドルミンD・・・頓用

2012年1月
薬の種類が多いので、効かない薬はやめましょう・・・とブスコパン中止。
フォイパン1日6錠、リパクレオン1日12cp、パリエット10mg1日1錠、ビソルボン1日3錠、
ボルサポ25mg、ロキソニン、レンドルミンD・・・頓用

2012年5月
鎮痛剤にトラムセットを試してみることに。
フォイパン1日6錠、リパクレオン1日12cp、パリエット10mg1日1錠、ビソルボン1日3錠、トラムセット配合錠1日4錠
ボルサポ25mg、レンドルミンD・・・頓用


2012年8月
トラムセットが効果があったので、増量。
定時処方だけど、痛みにあわせて調節して飲んでます。
フォイパン1日6錠、リパクレオン1日12cp、パリエット10mg1日1錠、ビソルボン1日3錠、トラムセット配合錠1日6錠
ボルサポ25mg、レンドルミンD・・・頓用

2012年10月
逆食の新薬が出たそうで、パリエットをネキシウムに変更。
フォイパン1日6錠、リパクレオン1日12cp、ネキシウム20mg1日1錠、ビソルボン1日3錠、トラムセット配合錠1日8錠
ボルサポ25mg、レンドルミンD・・・頓用

2014年7月
ネキシウムの効果がイマイチだったので、
パリエットに戻して貰う。
フォイパン1日6錠、リパクレオン1日12cp、パリエット10mg1日1錠、ビソルボン1日3錠、トラムセット配合錠1日8錠、
ボルサポ25mg、レンドルミンD・・・頓用

2014年8月
レンドルミンがジェネリックに変更。
ブロチゾラムになる。
フォイパン1日6錠、リパクレオン1日12cp、パリエット10mg1日1錠、ビソルボン1日3錠、トラムセット配合錠1日8錠、
ボルサポ25mg、ブロチゾラム0.25mg・・・頓用

2015年10月
厚労省の指導により、
病院の処方薬がほぼジェネリックに。
PPIのジェネリックは嫌だったので、ネキシウムに戻して貰う。

リパクレオン 1日12cp
カモスタット 1日6錠
ブロムヘキシン塩酸塩 1日3錠
トラムセット 1日8錠
ジクロフェナクナトリウム坐剤
ネキシウムカプセル20mg 1日1cp
ブロチゾラム

トラムセットは体調に応じて調節しながら飲んでます。
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入院・検査記録(備忘録)

2009年09月17日 16時37分03秒 | 慢性膵炎経緯
そろそろ新しい手帳を買う季節がやってきたけど、
毎回、入院記録を書き写すのが面倒になってきたし
最近記憶もあやしくなってきたしで、
備忘録がわりの入院記録です。

入院記録
2002年3月22日~4月1日(11日間)
腹腔鏡下胆嚢摘出手術(3月25日)
長年にわたる、度重なる炎症のため、
胆嚢は変色し、全く機能していない状態でした。
術後は半年ほど、痛みや倦怠感に苦しみました。

2005年2月15日~3月1日(15日間)
膵臓精査目的の検査入院
CT・MRCP・胃カメラ・胆道シンチグラム・口唇生検・(大腸カメラ)
絶食4日間
膵炎でしょうという結論で退院

2005年8月3日~8月18日(16日間)
激痛でご飯が食べられなくなり、入院。
絶飲食4日間・フサン点滴

2007年4月3日~4月16日(14日間)
またまた、痛み治まらず入院
絶食4日間・フサン点滴

6月頃、総合病院の患者削減の一環で(多分)、かかりつけ医に逆紹介される。

2007年9月7日~9月19日(13日間)
このころは毎日痛みと倦怠感がすごかった。
同じく絶食4日間ぐらい。
点滴がレミナロンへ変更。
静脈炎を起こし熱発。
退院後、そのまま総合病院で診て欲しいとお願いするも
電子カルテを導入する関係もあって無理と断られる。

2007年10月30日~2008年1月24日(87日間)
痛みが持続的に続き、食事もままならなかったので、
ERCPをするために入院。
十二指腸乳頭切開+ステント挿入で重症急性膵炎を起こす。

2008年2月28日~4月29日(62日間)
退院したものの痛み治まらず、再入院。
鎮痛目的で腹腔神経叢ブロックをするも効果なし。
リン酸コデイン使用開始。

2008年11月12日~12月29日(48日間)
トリプシン高値にて入院。
リン酸コデインの連発で膵炎発作がかえってひどくなり、フェンタニル使用。
再び腹腔神経叢ブロックをするも、やはり効かず。
食事を取ると痛みがぶり返し、一進一退状態。
赤字患者対策で、年末年始のどさくさに
『中3日間だけあけて。』
と主治医に正直に言われて、一時退院。

2009年1月2日~2月7日(37日間)
たった3日間で数値悪化し、緊急再入院。
モルヒネ連発で中毒症状を起こす。
禁断症状に苦しみながらも、断薬成功。
膵炎の原因がPSTIの遺伝子異常であろうことがわかる。

2009年12月17日~12月20日(4日間)
膵生検のため、大学病院に検査入院。
EUSーFNABを行う。
自己免疫性膵炎は否定。

2009年12月21日~12月31日(11日間)
膵生検ショックで急性膵炎発症。
フサン、絶食療法で治まり大晦日にギリ退院。

2010年4月30日~5月15日(16日間)
4月とは思えない冷え込みで体調が狂ってしまい
10日間連続外来に通うものの痛み治まらず絶食入院。

2011年7月16日~7月27日(12日間)
比較的体調の良いはずの夏なのに体調を崩す。
麻痺性イレウス・・・が激痛の原因だった模様。

2012年9月13日~9月22日(10日間)
猛暑にやられたのか8月下旬から体調不良に。
しばらく外来点滴に通うが、改善しないため絶食入院。

検査記録

造影CT
2002年2月、2003年11月、2005年2月,9月、2007年3月、
2007年 11/9、11/13、11/22、
2008年 1/11、11/24
2009年 1/7、11/26、12/17、12/21
2010年 7/1
2011年 4/14,7/16
2012年 10/2
2014年 2/7

MRCP
2002年3月、2004年3月、2005年2月,3月、2006年4月
2007年11月,12月
2013年6月
2016年9月

ERCP
2007年11/7,11/8

EUS
2009年12月18日

胃カメラ
2002年3月
2005年2月
2007年4月
2011年8月
2012年7月

大腸カメラ
2005年1月
脳MRI
2008年12月、2009年1月、2012年11月
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PSTI遺伝子変異

2008年04月30日 21時06分25秒 | 慢性膵炎経緯
女性の場合、膵炎の原因は「特発性」と言われる原因不明のものが一番多いです。
私が現在疑われているのはPSTIの遺伝子変異ですが
これは遺伝子検査を行わないと確定が出来ません。
でも、保険対象外の検査であるし、確定しても特別な治療法はないため
する必要はないだろうと言われています。
そのため、カルテ上は現在も「特発性慢性膵炎」という病名になっています。

PSTIの遺伝子変異とは。
PSTIとは膵分泌性トリプシンインヒビターのことです。
消化酵素の一つであるトリプシンがそのまま存在すると
臓器を溶かしてしまう(膵炎を起こす)ので
そういうことがないように、同時に活性を阻害する物質が存在します。
これがPSTIです。
PSTIはトリプシンの阻害物質ですから
膵炎を起こしてトリプシンが上昇した時には
防御機能としてPSTIも同時に上昇します。
言葉を変えれば、膵炎の際にはアミラーゼ、リパーゼ、トリプシン等と並んで
PSTIも上昇するのです。

ところが、トリプシンが上昇する際にPSTIが上昇しない遺伝子変異があり
これが膵炎の原因の一つとして最近注目されています。

阻害物質がないのですから、一度膵炎を起こすとなかなか炎症が治まりません。
ストレスが原因として発症した女性の場合に
PSTIの異常が見つかることが多いそうです。

私の場合、重症急性膵炎の時にもPSTIが上昇していなかったそうですが
その後もトリプシンに異常が出た際に、いつもPSTIが上昇しないので
この遺伝子変異があるのでは?と疑われました。

(過去記事『いろいろな発見』、 『トリプシンインヒビター』

現在のところ、上述のとおり特別の治療法はなく
蛋白分解酵素阻害剤(フオイパン、FOY、フサン、ミラクリッド)が
より効果的とされているそうです。
確かに、フサンはよく効きます。
コメント

膵炎発症経緯

2008年04月30日 21時04分04秒 | 慢性膵炎経緯
最初に体調不良の兆しがあったのは2003年6月のことでした。
お腹から背中に抜けるような腹痛を覚え、かかりつけの内科を受診。
自分では胃潰瘍だろうと思い込んでいたのですが、
『腹痛にも色んな原因があるから。』
と、血液検査をされました。
すると、“アミラーゼが高い”との結果が出ました。
基準値の1.5倍ぐらい。
ただ、
『アミラーゼは唾液腺の病気でもあがることがあるので、もう一つ膵臓の酵素であるリパーゼを計ってみて、それでも高いなら膵臓でしょう。』
と言われて、再検査をしました。
数日後結果を聞きに行くと、リパーゼも基準値に比べ軽度の上昇。
ただ、この時は既に症状が治まっていたので、経過観察に。
それから、定期的に血液検査に行きましたが、
常にアミラーゼとリパーゼの軽度上昇が見られたため、
念のためにCTやMRIも撮ったものの異常なし。
そのまま経過観察を続けることに。

2004年10月の中頃のこと。
仕事で外出中に下痢を伴う激しい腹痛を起こしました。
仕事を早引きして、クリニックに行って検査したところ、
アミラーゼがそれまでの最高値である300(基準値は190まで)ぐらいまであがっていました。
それまでで一番高い数値を出したために
『痛い時だけ飲んでみてください。』
とフオイパンを一日3錠出され、
『脂っこいものは避けるように。』
とも言われました。
ただ、この時の痛みは一過性ですぐに治まりました。

しかし、同年の12月の中旬頃から仕事のストレスが原因なのか
鳩尾の重苦しい痛みと背中の痛みが出てきました。
Drから「背中は痛くないか?」と聞かれるので、
気にしすぎかなと当初は思っていました。
年末に向かうにつれどんどん痛みが強くなり、
全身倦怠感に食欲不振もひどくなってきました。
年始の仕事中に、耐え難いレベルの腹痛に襲われました。
クリニックを受診して採血と点滴の処置をして貰いましたが、
膵炎が増悪した場合にクリニックでは対応しきれないからと、
かつて胆石症の手術をした総合病院を紹介されました。
数日後、紹介状を手に受診すると、
当日のエコー検査で大腸の炎症所見があったため
大腸カメラをすることになりました。
(当初は潰瘍性大腸炎を疑われていたそう。)

大病院では検査に時間がかかります。
(大腸カメラ1週間後、結果1週間後。そこからMRI検査2週間後、CTは更に1ヶ月待ち・・・等)
とても体調が悪かったので、
クリニックのDrに診断書を書いて貰い自宅療養していました。
が、一向に痛みが治まりません。
痛くて食べられないので日に日に痩せていき
この段階で8~9キロは減っていました。
そこで、かかりつけ医の勧めもあって検査入院をすることになりました。

検査内容は、入院前にした検査も含めると
採血・エコー・胃カメラ・大腸カメラ・MRCP・CT・胆道シンチグラム・口唇生検等。
痛みで食事が取れなかったので、主治医の勧めで絶食してみたところ
嘘のようにぴたりと痛みが治まりました。
4日間の絶食後の血液検査ではアミラーゼが下がっていました。
検査の結果、やはり画像は異常なし。
ただし、P型アミラーゼとリパーゼが軽度異常。
また、膠原病に関係のある抗核抗体(ANA)が弱陽性で、
更にSS-A抗体が陽性、SS-B抗体は弱陽性。
この結果、膵炎の中でもシェーグレン症候群に稀に併発する
自己免疫性膵炎ではないかと言われました。
ところが顕著に上昇するはずのIgG4は正常で、
シェーグレン症候群の確定診断をおろすためにした口唇生検の結果も異常なし。
そのため自己免疫性膵炎もシェーグレン症候群もこの段階では否定されました。
結論は、画像異常はみられないものの、
『(普通の)膵炎でしょう。』ということになりました。;

退院した後は基本的に月に一回の通院で、
フオイパンを1日6錠とコスパノンを1日3錠処方されました。
しかし、時折食事も取れないほどの痛みに襲われ、
2007年9月までに3度の入院を経験。
(治療は絶食とフサンの点滴)

その後お薬は変わり、痛み止めはボルタレンとブスコパンに。
消化剤としてセブンイー・Pとパンクレアチンが処方されました。
フオイパンを処方された時よりも消化剤が追加処方された時のほうが、
効果を感じられました。

2007年9月の入院では点滴がFOYのジェネリックである
レミナロンに変わりました。
これがとんでもない薬でひどい血管炎を起こしました。
元々血管の細い私の両腕は退院する頃には刺すところがなくなっていて、
腕が腫れ上がってました。
退院後に8度近くの熱が1週間ぐらい続き、
レミナロンの薬剤漏れが原因とわかりました。
こんなひどい目にあったのに効果はフサンの半分もありません。
副作用はきつく、作用は少ない。
こういう経験から私は“ジェネリックが先発品と同じである”
という厚生労働省の宣伝には懐疑的です。

2007年はずっと膵臓の調子が悪く、
特に9月の入院以降は毎日のように点滴に行ったり、
救急外来に駆け込んだりということが続くようになりました。
そのため、長年避けてきたERCPをすることになって再入院しました。

ERCPをしてみると当初疑われた十二指腸乳頭の機能異常はなし。
ところが、造影剤を入れると膵管の中に停滞する=膵液の流れが悪いのです。
この原因は胆嚢摘出手術(2002年)の影響で胆管が太くなっていて、
胆汁の勢いが強すぎ膵胆管合流口で膵液の流れを邪魔していたことでした。
そこで膵液の流れをよくするために、
胆管を切って膵液と胆汁の出口を分けるという処置(十二指腸乳頭切開術=EST)と
ステント挿入をしました。
膵管の姿はとても綺麗だったため、
リスクの高い膵管切開を避けて胆管のほうを切開したとのこと。
この結果重症急性膵炎という合併症を引き起こしてしまったのは、
遺伝子異常が根底にあったからかもしれないと後になって言われました。

約3ヶ月の入院を経て、2008年1月に一旦退院しましたが、
その後も体調が優れず、約1ヶ月後に再入院。
痛みを緩和させるために「腹腔神経叢ブロック」をすることに。
しかし、神経を傷つけた痛みに苦しめられただけで、膵臓の痛みは緩和できず。。。
痛み止めにリン酸コデイン(麻薬)を使うことになり、
更に鎮痛効果を目的にルボックスという抗うつ剤も処方されました。
結局、2ヶ月入院しました。

同年、秋頃にまた体調悪化。
外来でトリプシン900という数字を記録し、11月に再入院。
当初は3週間ぐらいの予定が、食事を再開したら悪化。
フェンタニルのPCAポンプにフサンも離せず、年末年始の一時退院を挟んで、3ヶ月近く入院していました。
その間、コデインの使いすぎで膵炎発作がひどくなって腹水を溜めたり、
アミラーゼは200ぐらいなのにCRPがなかなか下がらなかったり、
モルヒネの使いすぎで中毒症状を起こしたり、
かと思うと食事をアップしたらアミラーゼが650(トリプシン3000over)まで跳ね上がったり
・・・と色んなことがありました。
薬剤性(ルボックスが原因)でプロラクチンが異常高値になったために、
麻薬の中毒症状でひどい嘔吐発作が出た時にも
吐き気止めを使うことができずに、とても苦しい思いをしました。

この入院中には産婦人科や脳外科も絡んだ
色んな紆余曲折がありました。
でも、そのおかげでPSTIの遺伝子異常があるのでは?
という疑いがうまれたので、何が幸いするかわかりません。
現状は、CTで膵尾部の萎縮が見られ、膵管も拡張してきているそうです。
これ以上悪化させないよう、ここが踏ん張りどきと思ってます。
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