掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

開春 夏の爆発系

2011-06-24 15:55:06 | 商品紹介
先日、島根県大田市温泉津の銘柄「開春(かいしゅん)」の若林酒造さんから、今年も和風スパークリング夏の純米溌泡生酒 が、今年も入荷致しました。
溌泡と聞くと、日本では近頃ビールに近いアルコール飲料の名前に使用されているので、何かちょっとチープな響きに聞こえますが(私だけでしょうか・・・・このお酒はそういったものではなく、米・米麹・水だけを使用し、副原料を一切使わない純粋の正真正銘の純米生酒です。ご存知の方も多いでしょうが、通常のお酒は蒸米のデンプン質をが糖化し、その糖を酵母がアルコールと炭酸に分解する並行複醗酵が仕込タンク内で起こっています。
その醗酵段階で発生した炭酸ガスは、空気中に飛んで行ってしまい、出来上がったお酒にはほとんど炭酸ガスは残りません。
このお酒は醗酵途中の醪を瓶詰めする事により、その時発生した炭酸を閉じ込めて造られた製品です。その為冒頭でもご紹介したように、まるでスパークリングワインの様な状態のシュワシュワ~とした爽快感のあるお酒に成っています。
開春 純米超辛口溌泡生酒1800ml=¥2,580原料米:神の舞 精米歩合:60% 日本酒度:+15.0 酸度:2.4 アミノ酸度:1.3 使用酵母:協会9号 アルコール度:15.5%
(いずれも瓶詰め時のデーターで、醗酵が進むに連れアルコール度が上がったり、日本酒度が高くなったりデーターに変化があります)720ml=¥1,300
瓶内醗酵のため、ガスが発生しています。不用意に開戦すると栓が飛んで酒が吹き出します。お酒に付いている開栓時の注意をよく読むのは勿論当方からも詳しく開栓時の注意を申し上げておきます。

爆発物を開栓するジョーの明日はどっちだ
開けるんだミスなけ開けるんだジョ~・・・・by丹下段平

開栓するための その一(いち)
周りに人や大事なものがないかよく確認した上、よく冷やした状態で開栓するべし

開栓するための その二
瓶底に滓が沈殿した状態で、決して瓶を振らず開栓するべし

開栓するための その三
栓を抜かなくても、その上についている金具を外した時点で栓が飛んで行く恐れがあるので、必ず金具の頭を手で押さえて、金具を外すべし

開栓するための その四
栓を押さえていた手を少し緩めると「シュポ~ン」と、スパークリングワインの栓が飛ぶ時の様な音で栓が飛び出そうとするので、栓が飛ばない様に上から押さえつけてるべし
その際お酒の液面が泡と共に上昇しするが、あわてず栓を押し込めば液面は下るので心配ご無用

開栓するための その五
その後、栓を緩めたり(再び液面上昇)、栓を押し込んだり(液面が下降)を繰り返し徐々に炭酸ガスを抜いて行くべし

開栓するための その六
確りと栓を押さえて少しづつガスを抜きながら開栓し、栓を緩めても液面上昇がなくなったのを確認すれば前回じゃ~ジョ~

開栓するためのその・・その・・番外編
ちょっと失敗気味なのが気に掛かるが、この開栓実演動画を見るべし・・・・・。
開栓動画ここをクリックするべしするべしするべし

お客様の中には、「1,800mlや720mlは一日では飲みきれず、残ると翌日ピチピチ感が弱くなるので、飲みきりサイズが欲しいな~と」仰る方がいらっしゃいます。その為当店は今回300mlを仕入れました。300ml=¥525原料米が山田錦・アルコールも14度台(瓶詰め時)で、先の商品より若干甘味が有ります。こちらの商品も是非お試しください。

ご購入頂いた皆様は、丹下段平の言う事をよく聞いて、皆無事に開栓するべし