まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

ふろふき大根

2005年06月08日 | 趣味
糠漬け師匠との話。

わが妻の実家が、塗師や、ということから。
子供の頃、塗師やさんの前は、走ってとおるな、と言われたそうな。

仕上げの段階で、ほこりを嫌う。

昔は、馬車はとおるし、もちろん、アスファルトで舗装されていませんし、クリーンルームなんて、なかったし。

そういえば、木曽平沢の巣川さんのところでも、ちょっと、工房を見せて、といったら、少し、考えて、やっぱり、今日は、勘弁してください、と言っていた。
仕上げをやっているので、と。

うちでは、ほんの少しでも、ほこりがついたら、それは、お釈迦にします、と。

ほこりを嫌いながらも、塗師やさんは、かたや、乾燥状態を作らなければならない。
そこで、大根、なんだって。

大根の上側だか下側だか、汁をしぼって、風呂場に噴く。
そうすると、均一な乾燥状態を作ることができる、と。

そのあまった大根を、捨てるのがもったいないから、炊く=煮る。
それを称して、風呂噴き大根、と言う、と。

ものの名前には、人々の暮らしが詰め込まれている。
あだや、おろそかにはできない。




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1 コメント

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職人 (蝦蟇)
2005-06-10 01:00:54
職人は仕事をしている時は自分だけの世界に入っているので、ひとに見られるのきらいますね。悪気はないのだが、気にかかりますね。
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