糠漬け師匠との話。
わが妻の実家が、塗師や、ということから。
子供の頃、塗師やさんの前は、走ってとおるな、と言われたそうな。
仕上げの段階で、ほこりを嫌う。
昔は、馬車はとおるし、もちろん、アスファルトで舗装されていませんし、クリーンルームなんて、なかったし。
そういえば、木曽平沢の巣川さんのところでも、ちょっと、工房を見せて、といったら、少し、考えて、やっぱり、今日は、勘弁してください、と言っていた。
仕上げをやっているので、と。
うちでは、ほんの少しでも、ほこりがついたら、それは、お釈迦にします、と。
ほこりを嫌いながらも、塗師やさんは、かたや、乾燥状態を作らなければならない。
そこで、大根、なんだって。
大根の上側だか下側だか、汁をしぼって、風呂場に噴く。
そうすると、均一な乾燥状態を作ることができる、と。
そのあまった大根を、捨てるのがもったいないから、炊く=煮る。
それを称して、風呂噴き大根、と言う、と。
ものの名前には、人々の暮らしが詰め込まれている。
あだや、おろそかにはできない。
わが妻の実家が、塗師や、ということから。
子供の頃、塗師やさんの前は、走ってとおるな、と言われたそうな。
仕上げの段階で、ほこりを嫌う。
昔は、馬車はとおるし、もちろん、アスファルトで舗装されていませんし、クリーンルームなんて、なかったし。
そういえば、木曽平沢の巣川さんのところでも、ちょっと、工房を見せて、といったら、少し、考えて、やっぱり、今日は、勘弁してください、と言っていた。
仕上げをやっているので、と。
うちでは、ほんの少しでも、ほこりがついたら、それは、お釈迦にします、と。
ほこりを嫌いながらも、塗師やさんは、かたや、乾燥状態を作らなければならない。
そこで、大根、なんだって。
大根の上側だか下側だか、汁をしぼって、風呂場に噴く。
そうすると、均一な乾燥状態を作ることができる、と。
そのあまった大根を、捨てるのがもったいないから、炊く=煮る。
それを称して、風呂噴き大根、と言う、と。
ものの名前には、人々の暮らしが詰め込まれている。
あだや、おろそかにはできない。