なんだそうだ。
いわゆる、今時の若いもんは、と続きそうなフレーズだけど。
月に一度のヘアーカット。
その相方が、というか、施術者、とは言わないか、スタイリスト?
ま、その御仁が、何気なくの会話の中で言っていて。
たしかに、今時、家電にかかってくる電話、ろくなもんじゃないし。
そもそも、携帯でしょ、基本、って感じでもあるけれどね。
もっとも、自治会の名簿なんかには、家電だな、デフォは。
なんてつらつら思い浮かぶことごとの中に、彼。
高校生だったのか、中学生だったのか、忘れたけど、ガールフレンドからのリクエストで。
明日は誕生日だから、一番早く、お祝いのメッセージちょうだいね、と。
なので、午前零時の鐘の音が消えないうちに、ってわけで、従順にも、その時間に電話をしたらしい。
黒電話だったんだろうね。
彼女が、喜び勇んで出ると思いきや、おやじさんだったそうで。
おいおい、ってな感じの悲劇だよね。
彼女、寝ちゃっていたらしい。
この一事をもって、まったく、オンナってやつぁ、という解釈もできるし、で。
彼にとって、とてもラッキーなことに、そのおやじさん、とても理知的な方で。
かくかくしかじかで、と優しく諌められた、というんだね。
よかったね、トラウマにならなくて、ということなんだけど。
妄想を働かせると、逆に、そのおやじさん、トラウマになったんじゃないか、なんてね。
なぜ、あいつの電話に、怒鳴り倒すことができなかったのか、とかさ。
なんて逸話を披露してもらった、その夕餉。
ご存知、土曜は寅さん、というわけで。
浅丘ルリ子と後藤久美子のダブルマドンナの回。
さくらの一人息子のミツオが、映画の「卒業」シーンを演じ、ゴクミの親に勧められた、親を幸せにしよう。
というコンセプトの結婚からの救出劇を、ね。
なんてジーン、眺めながら、そういえば、と。
わが先輩の、結婚式当日の逃走劇を思い出し、妻と次男坊に披露したんだった。
どんな理由からなのか、古い村での話なんで、そのあとの顛末は、一本のドラマにもなるくらいのもの。
だったのかも。
集合意識、という言い方があるようで、吉本隆明なんかは、共同幻想、と言っていたか。
早い話が、個人の意識と、それに覆いかぶさるような、社会の、集団の、ムラウチの意識、ね。
「サピエンス全史」のハラリ教授は、認知革命によって、人類が手にすることができたので。
今の、このホモ・サピエンスが、存在している、という言い方だけど。
神話ですね。
種としての存立に力を貸した、そんな集合意識なんだけど、あれやこれやの作為も入ったりして。
ぐちゃぐちゃになってもいて、というのが、現代で。
そのおかげで、不幸、と呼ばれる状態にはまり込む、なんてことも、多々あるわけだ。
ところで、明日からは、入社前研修と銘打ってのイベントが続く。
今日は、そのカリキュラムを整理しなきゃ、なんだけど、果たして。
その気になるのでしょうか、というのが、大問題でね。
どこぞの温泉にでも走っちゃうんじゃないか、という気分も、かなり濃厚でもあり。
なんてこちらの心のうちなぞうかがい知ることもできない、まっさらな彼らの。
研修前日、というのが、今日でもあるんだよね。