まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

関東大震災

2011年04月25日 | Weblog

「関東大震災」という吉村昭のかいた本があるんですけどね。

昭和の48年に上梓しているから。

大震災が大正12年の9月1日。

50年後に書かれているわけだ。

二十万余の霊に哀悼の意をささげる。

とあとがきは結ばれている。

本所の陸軍被服廠跡の広場では、4万人が焼死したらしい。

驚いたんだけど、そこでは、人を空に飛ばせるほどのつむじ風がふいたという。

人々は家財道具を積み込み、ある人は背負い、というので。

それらのものに燃え移り。

橋も木造が多かったので、川の対岸まで火の手は燃え広がった。

その惨事から復興して、それからの20余年は戦争の道へひた走るわけだ。

そして、その戦争では、300万の人々が死んでいる。

各地は焼け野原になり。

しかし、そこから、驚異の戦後復興をするんだね。

だから、すさまじい生命力だよね。

さらに昭和の8年には、明治の29年に続いて。

三陸で大津波の被害にあっているんで。

明治からの150年。

津波、地震、戦争とこの国は、すさまじい天災・人災に遭遇してきたことになる。

今回の大津波からも、さまざま、学び、たくましく復興をとげるだろう。

って、ちょっと、他人事みたいな書き方になっちゃったけど。

歴史に学ぶ、という言い方がある。

今回は、過去の例と比較すると、情報の伝わり方が雲泥の差だ。

ネットや交通のインフラの整備。

被災地のメジャーでない、毛細血管のさきまではなかなか届きません。

という事実はあるのだけど。

それすら、ネットの力で、知れ渡ることになるわけで。

さらに、福島原発の大事故の顛末が、多くの人の目にさらされることで。

電力行政の闇までも、白日の下にさらされようとしている。

そのことを通じて。

富の分配と安寧の確保。

くらいが、実は、「統治」というものの役割なんだ。

ということも、語られるようになるのかもしれない。

明治からの150年どころか。

この地に先住しはじめた1万年を超える年月。

そんなことに思いをはせると。

何日か前にも書いたけど。

ご先祖様方へ最敬礼なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする