端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

ねりくり

2007-11-17 | Weblog
敗戦を 尋常小学校一年の夏 疎開先で迎えた私にとって 腹が減る
と言う想いは 一番つらいことと言う記憶があるのか 他人様以上
食い意地の張った 人間のようです。

特にあの頃食べた サツマイモは「もういい」といつも思っていますが
近頃の農業技術は進み とても美味しい紅色のサツマイモが出回って
います。

そんなサツマイモを先日頂いて「ねりくり」を作ってみました。
私の地方では なじみのおやつです。
サツマイモの皮を丁寧にむき 手の平の上で 包丁を入れ 小さくし
蒸し器で蒸します。
サツマイモが蒸された頃その上に市販の切り餅を 乗せて 餅が
とけたら 大きめのボールに移し すりこ木で潰します。

少し砂糖を入れて 丸めつつ黄な粉をまぶします。

餅の量が多いと 翌日は少し固めになり 少ないと柔らかい
感じです。
お正月に沢山 餅をついていたころは 寒の水餅でどこの家庭でも
作っていました。

出来立てを丸めることもなく 寿司桶に流しておき 学校から
帰ってくると 適当に自分で食べていた。と農家生まれの穴熊さんは
今朝 懐かしそうに食べていました。

食べ物でよみがえる 想い出もいいものです。
時には 涙でしょっぱくなったりしますが 私だけが密かに思い出す
忘れられない 食べ物 いっぱいありそうです。
コメント (4)
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