耳掻き

我が家の　どこそこに　耳掻きがおいてある。

耳垢は　乾燥している人種と　湿っている人種に
分けられる　と聞いたことがあるが　私は前者の
ようです。
一週間くらいすると　かさかさ音がして　かゆくなるので
耳掻きのお世話に　なることになる。

若い頃　他人の耳掃除をするのが好きで　弟達を　捕まえては　
押さえつけ　耳掃除をしていた。
勿論　いつも母に叱られていた。

江戸時代には　耳の掃除屋が　回っていたらしいが　どんな
売り声だったのだろう。
小粋なお兄さんだったら　頼みたい気もするが　大方は　
仕事のない　おっさんだったらしい。

近頃　ドラッグストアーに行ったとき　真っ黒の綿棒を
見っけ買ってみた。　いつもは真っ白を買っていたが　
初めてのことだ。
真っ黒の　綿棒　これが又私の　大のお気に入りになった。
耳を掃除する　だけなのに　必ずどれくらい取れたか　
確認せずには　いられない。　この性格の悪さ。
黒い服ほど　汚れが目立つ　あの道理です。

通販で　何千円もする　耳掻きも見かけるが　今のところ
私は　この黒の綿棒に　はまっています。