端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

田 芹

2006-05-02 | 食べ物
昨日の夕方 うちの穴熊さんが 田んぼの水の
具合を見に行くのに 付いていきました。
篭と 肥後の守を持って。
田んぼの畦に この時期一杯の 田芹が出ているのです。

終戦後 小学生だった 私達の遊びは 田芹を摘んだり
嫁菜を摘んだり 駅裏の石炭の燃えカスのコークスを
拾いに行ったり 遊びと手伝いが一緒の 自然が相手でした。
それに 弟か妹を背負っていました。
いつも 空腹を抱え やせていて 皆生きていくのに
一生懸命の時代でした。
所得の格差も あまりなく スイカを一個買うと 必ずお隣に
半分は届けていました。
又 お隣が買えば 半分が届く そんな付き合いでした。

そんな 子供の頃 田芹や嫁菜を摘んで帰ると 母が
夕食に 出してくれました。
父と 山に行くと せんぷリやげんのしょうこ オオバコ よもぎと
薬草を 教えてもらっていました。
父と 夏の川では鮎かけを 教えられ 女の子でも川の楽しさや
怖さも 教えてもらいました。

そんな 子供の頃に 摺込まれた記憶は 今でも残っていて
この時期 我が家の食卓に 田芹の料理が 並びます。
穴熊さんも 似たような経験があるのか 喜んで食べています。

色々言っても 安上がりの似たもの 夫婦です。
コメント (2)
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