端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

中華鍋でお茶

2006-04-30 | 食べ物
私の住む この集落でも 十年くらい前までは
この季節 自家用のお茶は 一年分作って
いました。
家族総出で 摘んで 自分のところの大きい
平釜で 炒りあげていました。
摘んだ 生のお茶の葉を 熱くなった釜に 入れ
ぱちぱち音を 聞きながら 手でもみます。
ある程度 しんなりしたら 火を少し弱め 上半身釜の
中 状態で もんでいきます。
生の葉のときの 半分の量くらいになると 広げて冷やします。

そんな頃 つぎの生葉が釜に入ります。
それの繰り返しで 舅が 手のひらに載せ 明るいところで
チェックしていました。
仕上げは 弱火で 気長に混ぜて 炒りあげます。
眠気がきて 油断すると やけどをするのです。
冷たいビールでも 飲みながらでないと やれない仕事です。

どこの 農家も 隣との境界は お茶の木が植えてあるのが
普通です。
今は 摘んでも 加工を委託するか 放置してあるかです。
我が家の お茶の木は 舅が認知症になり 手で折って だめに
なっていましたが 今年は新芽が出ているのです。

それを見たら たまらなくなり 摘んでみたくなったのです。
平釜も 薪もありますが そんな大事はしたくないし と
スーパーの篭一杯くらい 摘んで現代の調理器具 電子レンジに
かけ しんなりさせ 中華鍋で 炒りあげました。
正真正銘の 釜いり茶です。お昼に入れて 仏壇に 
お供えしましょう。

コメント (2)
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