奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

午後のひと時

2017年04月30日 | 晴耕雨読
 久しぶりの好天続きに気温が上がり、2ヶ月ぶり懸案の墓参を済ませひと息付きました。前季の農作業日誌にも、この時期に墓参と記されていて、晴れ間の少ない奄美では必然の結果になるようです。

 いつもの作業と出荷を終えると、カボチャの日焼け対策に取掛りました。収穫期が近づいてくると、カボチャは日に日に株元から葉が枯れて、陽射しが直接カボチャに当たるようになります。この時期の陽射しは意外に強く、対策をしないと飴色に変色して規格外になり、新聞紙を1/2にカットしてカボチャを包みます。
  

 午後イチは墓参、夏日の中、2ヶ所の墓の清掃と献花、小一時間で済ませると浜に降りました。この時期は1年で最も潮位があり、案の定、目の前には子供の頃に見た風景が広がっていました。ひんやりとした海風が心地よく、長靴でリーフを歩きながら、何かいないかなとしばし探索をしました。生物らしきものはまったく見当たらず、ちょっこし失なったものの無念を感じました。

 リーフはかつてのサンゴ礁の名残り、この浜にも豊穣な海の風景がありました。沖縄に住む機会があって、渡嘉敷島を訪ねると、浜辺の水際までサンゴ礁が広がっていました。沖縄本島は、海岸から500mぐらいまでは、いわゆる死の海です。観光客は海の色がきれいとか言いますが、サンゴの死骸である白い砂に、海の色が映えているだけなんですね。北海道に住んでいた頃、雪が溶けて渓流釣りに出掛けると、川底が黒いほど魚が多いですね。川底が黒いと言うことは水生昆虫の宝庫なんですね。

 国立公園や自然遺産になると言うことは、努力して戻せるものなら、東京の神田川みたいに少しずつやっても良いかなと思います。アホなローカル新聞は観光客の入数ばかりが話題で・・・。
明日は、ほ場に放置した農機を倉庫に移送し、年末の残務で、実家や義兄の実家の庭木のせん定でもと思っています。だればまたあしゃ!