土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

霞たなびく青空は何?

2008-08-26 01:21:07 | チリ
 チリ国は南北が約4,330kmで東西は最長で約360kmで、(平均の東西幅は約175kmです。)鉛筆みたいな国です。 写真はその中間点に位置し、周囲に見えるのは5,000m超級のアンデスの連山で、その麓にあり、太平洋から約100kmにあるチリの首都サンティアゴ市です。 郊外にはワインナリーのコンチャイトロ=Concha y Toro があります。南米では超有名です。一般的にはカシジェーロデディアブロ=Casillero de Diablo(悪魔の蔵)シリーズが出回っております。日本でも欧州のワインよりも安価に入手できますので是非試飲をお薦めします。また、サンチャゴ市から約200kmアンデス(北東側)に向かえば米大陸(北中南)最高峰のアコンカグア山=6,960m があり、そこから約200km東側に行ったところにもアルゼンチンのワインの産地メンドーサがあります。メンドーサはアコンカグア山登頂の出発点でもあります。かようにこの地域は風光明媚でワインがとても美味しいところです。
 さて、写真の中ほどにかすんで見えるのは何でしょうか? ここサンチャゴ市は南米でも近代化が進んだ街で、タイヤ式の地下鉄も走っております。
 が、街中を車体が黄色で屋根が白色のバスが我先にと競い合いながら客を拾っております。バスの経営者は個人ですので、我先にと飛ばし割り込みをして客の奪い合いをしているのです。その為、日曜日以外は写真のようにスモッグが一面に漂っております。悲しいかな大都市の現実を垣間見せられます。政府も地下鉄の路線を延ばしたり等々の対策を講じておりますので、近い将来は眼前にアンデスの壮大な景色も見える事でしょう。
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