ここの所、雨は日ごとにその強さやその長さを増しています。
それに伴い日ごとに寒さも厳しくなってきています。
3月が一番降雨量が多く、5月には止みます。
一方、寒さの方は一段と厳しくなり6月の21 or22 日の冬至の日が
最も寒くそれから徐々に暖かくなっていきます。
サボテンの花はすべてしぼみ、多分に雨季中に水分を茎に蓄え
雨季の前に開花すると考えています。それともその水量の加減で
1年に1回咲くのか何年後に咲くかはわかりません。
8月からは穏やかな春の季節に入り爾後ジャカランダの花が咲き始めます。
5,000級超の山々は冠雪しています。
でも、雨季でありながらも、雲の間隙から
日中はわずかな時間、お日様も見えます。
不思議な自然の移ろいです。
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・ここは標高約 4,400mにあるダム湖で、
・1,450年代に(日本の戦国、室町時代)征服者により造られ、
・堤高(ダム高)約10m、堤頂長(ダム堤、頂上の長さ)約250m、
・堤長幅約6m、堤体(ダム)形式はアースダム(土で盛られた物=土堰堤)、
・アースダム堤体の両側法面は岩石で被覆
・用途は上水道用
・湛水面積(ダム湖面積)約6ha(w250m X b250m)あり、総貯水量は625,000m3
(後楽園ドーム球場=約1,240,000m3=ドームを含めた容積の半分の量)
・約550年経った現在は、底に土砂が堆積
・取水口(150L=0.15m3/sec.=12,960m3/day)と
・余水吐(断面積=8m2 ? =水量調節の為の放流口)各1ケ所、
・土砂吐(堆積した土砂を掃流する放水口)は
なく、余水吐が兼用している。
・ゆえに堆積土砂は余水吐とほぼ同じ高さで留まる、
・有効貯水量は取水量から推しても
・約半分位 乃至 それ以下と考えられる。
・極、原始的なダム(堰堤)形式である。
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またまた、ここ標高4,400mで不思議な物に遭遇したのです。
今度も白いものでした。 が、サボテンの花ではありません。
美しさは一瞬しか見えず不明です。
雲は約200m位真上にあり、降雨が目の前で白い雹(ひょう)
に変わる現象を見たのです。出来立ての雹です。
大きさは2-3mmでしょうか。体にあたっても痛くはありません。
ここ天空都市では色んな森羅万象に遭遇します。
気持ちが童心に戻らされたのでしょうか。見るものすべてが新鮮です。
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閑話休題
このところの強く、長い雨で、ダム堤の一部が決壊したのです。
決壊箇所は即日修復され、水は標高約4,200mの高原に溜り、
自然浸透し、地下に帯水して行きました。
ただ、吐け口が余水吐1箇所であり、流速が増し放水路上に減勢工
は数か所あるものの (と言っても大石で堰ったものですが、
最高秒速はで歩測で何と約5.5m/sec.=19.8km/hour=マラソンで言うと2時間7分台でゴール,
減勢された平均秒速は約2m/sec.=7.2km/hour=速足の速度)
放水路から約100m先の放水口の崖が浸食され、天空都市寄りに新本流ができ、
これ以上、新本流の川幅が広がると
放流用河川には流れず、天空都市へと流れる危険な状況です。
天空都市は「宝の山」と「この5,000m超の山々」から谷底に向かい、
傾斜して街が形成されているため、新本流の川幅が広がると、
洪水の危機に見舞われます。
現にわずかな量が街に浸水している状態です。
ダム湖の管理者である上下水道公社には市民の苦情が殺到し
市と県に重機の早期発動を要請したが対応が遅々としており、
一刻の猶予も辞さないこの時に、
さる地元の大企業から バックホー(掘削機)の提供があったのです。
しかもボランティアであるので、公表は控えてくれと謙虚な態度を取られました。
何と、心を動かす美しい話なのでしょうか。
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さて、
崖から約200m地点で新本流(街側=西側)ができ、(旧本流=東側、と、ここで分岐)
この新本流は麓から約200mあり、傾斜角は約20度=斜面長100mで約34m上がり(=sin20°)
斜面はすべて転石したきた岩石。
激しい雨の中、約半日で麓から高低差、約70mある約200m地点まで
濁流の中、バックホーを上げ、その後1日かかり、新本流の切り替えが
無事に終了したのです。
更に今後の大降雨の用心の為、街側国道寄りに
断面積3m2の排水溝も新設したのです。
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天空都市は洪水から免れました。
(でもまだ一時的です。お金がないから次に決壊するまでこのままと考えます。)
一人の奇特な有志のボランティアが人口約20万人の半分10万人の
家屋や命を救ったのです。
人は「すわー」と言う時には、「助け合う」という、「純粋な気持ちが
自然に出てくるんだ」 と思うと、心が温まり、ここの白い雲や青い空、同様に、
晴れやかな気分にさせられました。
翌日は朝から半日晴れ間が見られ、崖の上から見ると、
濁流は街から離れた(旧)本流を流れていました。
街は平穏を取り戻していました。
リオのカーニバルには遠く及びませんが雨中にも拘らず
カーニバルも開催され、8日に無事終わりました。(3月5,6,7 & 8日)
ただここは雨にも拘らず水風船や水鉄砲で水を
誰彼構わず投げてくるので用心が必要です。
海のない国なので水遊びを本当に楽しんでいるように見えます。
標高約4,200mから見る「天空都市」
同上、標高4,800mの「宝の山」を見る。
右側が上記「天空都市」です。
ダム湖畔の標高約4,400mから見る「宝の山」
上記写真を撮っている後ろ側には5,000m超の冠雪した山々があります。
この写真の右方向にダム湖と「宝の山」があります。
街はここを始点に傾斜しながら形成されています。
街の中心が「大聖堂」です。
標高約4,400mにある上水用のダム湖。
ダム堤頂管理用道路。この一部が決壊しました。右後方は「宝の山」
堤高は約10m強。
決壊し流出した水は約4,200mの広大な平原に滞水し地下に浸透しています。
水辺と左側部に何か動いている物が見えます。
滞水した水をリャマ達が気持ちよさそうに飲んでいます。
こちらはリャマの親子です。子供はあまり見受けられませんが、
ここ標高4,200mは彼らにとって安全地帯なのでしょう。
同上。
放流口です。断崖になっており、滝のように水飛沫を上げ流下しています。
崖は次第しだいに浸食されています。(翌々日の晴れた日に撮影しました)
左側が旧本流で、右側が新しくできた新本流です。
山の傾斜は新本流側(街側)に向いており、さらに広がる傾向にあります。
この右側の「新本流」の流れを「旧本流」に、切り替え
なければなりません。
麓から斜面距離で約200mの地点で新旧本流が分岐しています。
写真左側が「街」です。
麓から新本流をみています。転石のあるこの山を約200m上り、
新旧本流の切り替えを行わなければなりません。
この新本流沿いに仮設道路を造りながら
バックホー(掘削機)を登らせます。
バックホーは自分の足元を確保し徐々に上っていきます。
分岐点に到着しました。
今からこの右側の新本流をここにある岩石にて止め、左側の旧本流へ切り回しします。
濁流は次第に流速を強め、「宝の山」の麓の崖を浸食しています。
特に左岸側(宝の山側)は浸食され、川幅は次第に大きくなっています。
写真左側が「宝の山」です。写真中央の谷間に街が見えます。
ここに本流が流れたら街は洪水に見舞われ、惨事は免れません。
用心の為、この家の後方に断面積3m2の排水溝を新設していました。
約1.5日で本流切り替え終了です。
(旧)本流へと水は流れています。
取り敢えずは一安心です。
生々しい写真を掲載し恐縮しております。
最後に美しい植物の写真を掲載します。
道路の左側に何やら畑があります。
ここは標高約3,900mあります。何の植物でしょうか。
近づいてみましょう。
紫色の花が咲いていました。
そうです。南米原産でどんな荒地にも作れるものです。
カレーライスには欠かせないものです。
スライスしてフライにしても美味です。
可憐な花です。全般的に紫色が多く、
他に、青、白色もあります。
「ジャガイモ」です。