39ギター

35年ぶりに弾き始めたクラシックギター
神経痛と戦いながら
どこまでバッハに迫れるか
蝶も花もアーチェリーもあるよ

我が家もいまや事業仕分け

2009-11-23 23:11:34 | ギター

今日は充実した一日でした。開店前のヤマハのシャッターの前で待つこと10分、開店後「おはよぉ」といって入ると「あらまた来たの?ずいぶんヒマですねぇ」なんてことは言われなくて、笑顔で迎えてくれました。開店直後のあわただしい中、いきなり昨日のケネスヒルをはじめいろいろと高級ギターを触らせていただいて、ヤマハの皆さんありがとうございました。

午前中は私が真ん中の椅子を占領してしまいましたが、それにしてもほかのお客さんは見るだけで弾かないんですねぇ、せっかくのチャンスなんですからどんどん弾いてみればいいのに、私だけがずいぶん図々しくなってしまいましたよ。

で、結局自分としては、家に帰って、財務大臣にそれとなく伺いを立て、我が家もいまや事業仕分けが必要で新しい予算をもぐりこませるのは大変ですが、どこかに埋蔵金のあるのを期待して、何とか概算要求20万円は確保できそうな状況。

今週の土曜日には、再度予算内で手に一番優しそうで、出来ればバッハに失礼のない荘重な音の出るものを探してみようと思います。その予算で何を言うかと怒られそうですが。(千恵さんおねがいします)

数年立てば経済状況も変わってくるので、そのときは思い切って外国産の高級ギターも夢ではないですね。

そのときはこだわりのギターショップ「エル・コンドルさん」ですかね?サントスエルナンデス・ホセラミレス2世・ゲルハルトオルディゲス・トビアスブラウン・ルーミッヒ、ぅわぁ~、夢は大きくなくちゃぁ・・・

もちろんこれからもヤマハのギターフェアは見逃せないですよ。

それまでに、腕を磨いて一生もののギターに負けないようにならなければ・・・と思います。


辻井伸行のドキュメンタリ

2009-11-23 15:48:11 | 音楽

昨日の夜10時からNHK教育のETVと言う番組で辻井伸行のドキュメンタリをやっていた。

感動しました、彼のすばらしさは全盲だからといった同情の目で見てはいけません。

全盲の彼はわれわれが見ているよりも多くのものが見えている。

クライバーン国際ピアノコンクールでファイナルに残り、オーケストラとの共演でラフマニノフのピアノ協奏曲、終盤の盛り上がりでピアノソロの後オーケストラとピアノと同時にバァンと入るところで指揮者は自分のタクトが見えないノブに対してあれこれ提案をして自分にあわせようとしますが、なかなかしっくり出来ません、そのときノブが最後に言ったのが「私が指揮者の呼吸に合わせます」この言葉がすべてを物語っています。

じゃあやってみようということで、ノブのソロの後で指揮者は少し大げさに息をしたかもしれませんが、それにしてもぴたりの呼吸で一発オッケー。

ノブには目で見なくても、おそらく耳なんでしょうが、その場の状況が手に取るようにわかり、指揮者の息遣いがわかるんですね。

そのちょっと前にも、弦楽四重奏団とのリハーサルでコンサートマスターがノブが先に入る楽章はわれわれがスタンバイになったことを知らせるために「OK」と言うか、チューニングが終わったときとかタイミングを決めようとしますが、最終的にノブが「わたしにはわかります」と言って特に何かをするでもなく自然なコミュニケーションがそこで成立してしまいました。

ノブは目が見えないからと、目の見える人間が余計なことを心配して、音楽と一体になることを忘れている典型的な例でした。

われわれは、眼が見えていても見えているのは余計なものばかりで、楽曲と一体になりホールの音響に同化してしまっているノブにとっては関係の無いことなんですね。

ノブの様子を見ると常に首を動かし体を動かして落ち着きが無いようにも見えますが、あれは私は、そうすることによって耳によって周囲の状況をリアルタイムに察知しているのではないかと思います。

じっとしていて耳に入ってくる情報よりも少しずつ耳の位置や向きを変化させて微妙に違う音から周囲の状況を、耳で見ているのではないかと思います。

いやぁ、感動ものでした。再放送があったら録画してDVDに焼いておきたいと思います。


ヤマハのギターフェア

2009-11-23 15:02:31 | ギター

ヤマハのギターフェア、昨日はケネス・ヒル126万円がお気に入りになって、お金があれば衝動買いするところでしたが、幸いにも自由になるお金は一銭も無く、今日また弾かせて貰って、お別れを告げてきました。

これがギターフェアの様子です。6畳程度の狭い部屋ですが本来はスタジオと言うことで響きすぎないいいお部屋です。

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↑↑↑↑↑↑↑こちらは安いギターたちです。安いと入っても60万80万クラスもあります。というか、国産ギターたちですね。

↓↓↓↓↓↓↓こちらが外国産のギターたちで100万円以上の高級品です。

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やはり高級品はケース入りですね。

これらのギターたちはこのギターフェア用に大阪の楽器店からやってきてこの後、ヤマハの岡山店・高松店とフェアを渡り歩くそうです。

ケネスヒルに別れを告げた後、ほかのギターも弾かせて貰って、いろいろ覚えているといいんですが、全部忘れて今日はこれがお気に入りになりました。

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「ねじめこうじろう」という作家です。いろいろと説明してもらいましたが、あまり覚えていません。ただ、非常にいい楽器です。ケネスヒルより正直言って良い。しかも値段は国産だけあってたしか86万円。音が良く出る、しかもバランスが良い。

どのギターを試すときもたいてい最初は和音を鳴らします。よく鳴らすのは2フレットセーハのBmで5・4・2・1弦を同時にはじきます。(今やっているサラバンドがこれで始まる)

バランスが悪いと、一説によると自分の右手が悪いのかもしれませんが、バランスが悪いと和音が偏ります。この「ねじめぎたー」は綺麗に響きました。当然ケネスヒルもほかの高級ギターもきれいに響きますが、これは特に落ち着いた良いバランスで鳴りました。

ただ、一つだけ私にとっての欠点は、ネックが太いこと、今私が弾いている40年前に3万円の黒澤もネックが太く、セーハの多い曲では左手の負担が大きく、腱鞘炎・関節炎などで手を傷めてしまいます。(あくまでも私にとってはと言うことです)

いいね・いいねと言いながら真ん中の椅子にデンと座って弾いていると、何人もお客さんが来てざっと眺めて帰っていくので私がここで居座っていては商売の邪魔になるなぁ、と思いつつも2時間も粘ってしまいました。そんな心配があったので今日はシャッターが開く前から店の前に立っていて開店と同時に入ったのですが、ギターフェア狙いのお客さんが結構多いようでした。迷惑かけてしまいました。ごめんなさい。

で、いくら粘ってもお気に入りギターは高価すぎて手が届かないので、この際安いほうから見ていってとりあえず弾きやすくある程度の音質の出るもので、何年か過ごそうかなと言う気になってきているので、いろいろと試してみて「辻渡」の16万8千円のものに行き着きました。

当然前述の高級ギターとの弾き比べでは、完全に負けてしまいますが、手を傷めないで練習を続けられるものと言うことではこのあたりかなと言う感じでした。

ケースをつけて18万円と言うことでこれぐらいなら何とか払えるかな、と言う感じです。

ただ、これも今回広島で売れなければ、各地を巡る運命なので買うのであれば今度の土曜日が最後となります。

とりあえず、家に帰って財務大臣と相談してみようと言うことで帰ってきました。

いやぁ、それにしても昨日今日と楽しく過ごすことが出来ました。

これもギターというすばらしい趣味のおかげです。