新しいギターは良く響きます。
昨日気がついたG#が良く響くと言うこと、今日も確認しました。
で、このG#はちょっと気になって調べたんですが、やっぱりそうでした。
イエペスの10弦ギターの調弦は、7弦がC、8弦がBb、9弦がG#、10弦がF#になっています。
イエペスのこの調弦の目的は、オクターブの12音に対してギターで不足している倍音を補うためです。
私の今度の新しいギターはたまたまG#が響くと言うことは、見えない9弦があるのと同じことなのでしょうか。
G#はEの5倍音の長3度になります。と言うことは、Eのコードはよく響くはずで、たしかに他のコードと弾き比べてみてよく響くことがわかりました。
今回のギター選びではなるべく特定の音や弦やコードが響かない、バランスの取れたものを選んだつもりでしたが、それでもこのギターの特性としてこのような多少のアンバランスが生じていました。
まあ、このグレードでは仕方の無いことなんでしょうし、高級なギターでもイエペスの考えの通り倍音の豊かな音とそうでない音があるのですから、「いわんやおや」と言うことでしょう。
まあ、6弦ギターで不足している倍音の一つが偶然補強されている状態なので、これは喜ぶべきことかもしれませんね。
それに、コードEが良く響くと言うことが特に弊害になるほどではないので、このギターの特性と言うことでなれることにしましょう。
今回のギター選びでは、よく響くギターとそうでもないギターの2極に分かれているように感じました。よく響くギターはこのギターのように胴体がG#に共鳴しやすいとか、そんな感じでそうでもないギターの方は特定の音に共鳴しないと言うことなのかもしれません。
すべて私の勝手な想像の話ですが、よく響くギターは弾いている本人に胴の響きとしてよく伝わり、そうでないギターはギターの正面にいる人に対して空気の振動としてよく伝わっているのかもしれません。
まあ、布団部屋のようなあまり響かない狭い部屋で弾いている分には、こういった良く響くギターの方が気持ちがいい面があるので、全然OKです。