フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

魂と血で走る車(燃費は涙で語れ)

2015年10月25日 22時13分25秒 | 日記
トヨタ「S-FR」で若者取り戻せるか? 東京モーターショーに小型スポーツ出展←リンク先はマイナビニュース


だからさあ、クーペが若者向けなんて考えを、いい加減自動車評論家は捨ててくださいよ。

さて、文中で86が若者向けのトヨタの策、と出ているが、そもそも86が若者向けなんてのはトヨタの広報上だけの話。そら売れてくれればうれしいけれども、まあそんなには売れないだろうなあ、というのがトヨタの本音だったろうと思う。あの車のターゲットは40以上。子育ても落ち着いて、もう親子で車に乗ることも少なくなった、50歳前後がメインターゲットだったはず。
証拠がグレード構成にも残っている。G,GT,GTリミテッド、という3グレードの名前出されれば、誰でも「あ、GTってのが命名の基準だな」というのは分かる。そしてこのグレードはトヨタが言う若者が手を出すには、ちーと高い。じゃあ安い方のGはってーと、これが装備的に痒いところに微妙に手が届かない感じ。トヨタが「GT」グレードを一番売りたかったんだな、ってのはそれなりに察せられる訳。となりゃ、メインターゲットはそれなりに収入のある人、となるわね。
この車に関しても同じことが言える。昔であれば形だけスポーツカーなら許してもらえたかもしれないけども、今のご時世ではある程度は本格的に走りを煮詰めねばならず、こういうのは素直に値段に跳ね返る。そら86よりは安くなるだろうが、多分比較の問題程度のもんだろう。まあ、値段が安いならそれなりには若い人も買うだろうが、やっぱりこれもメインターゲットは若者からずれると思う。トヨタは口が裂けてもそんなこと言わないだろうが、メインターゲットはやっぱり40代から上だと思うなあ。86が買えないような程度に貧乏な、ぬたりのような人間たちだ。実際、ぬたりの目にはそれなりに魅力的に写るから困るわな。状況が許せば本気で欲しいもん、これ。

まあ、ここで「だから日本のメーカーは・・・」と行けば、ぬたりも自動車評論家の仲間入りだろうね。とりあえず日本のメーカー貶してオチをつけるのが日本の自動車評論家の常套手段だからね。けれどもぬたりはトヨタを貶す気は全くない。
そもそもエントリークラスのクーペなんて、全世界的に絶滅状態だからね。それこそマツダのロードスター(海外ではMX-5)、トヨタの86(同じく海外ではGT86)くらいしか成功例がない。スポーツカーはもはや高嶺の花で、若者がおいそれと手を出せるものじゃない、ってのがそもそもの世界的な自動車業界の流れ。そう考えれば、むしろ日本のメーカーはよくやってる。86とロードスターの下にはS660とコペンも控えている。こんな値段でスポーツカーが複数選べるなんてのは、逆に日本くらいじゃあるまいか?

これらのスポーツカーの大きな意味。それは実際の販売台数よりも「俺たちはこういうの作る意思があって、作ってるんだぜ」というイメージリーダーとしての姿だと思う。仮にこの車が発売されたとして、この車自体が大ヒットすることはまずありえない。もちろんこの手のネタの度に言っているけれども、こういう特殊な車は発売直後は引く手あまたになる。けれども行き渡ればパタッと販売は止まる。1年後2年後には数字自体はかなり悲惨なことになる。
ただ、その存在があれば、そのイメージを人々に訴えることが出来る。買う気になれば買えるし、こういうの作ってたな、というイメージがあれば、将来実入りが増えた時に俄然イメージが良くなる。スポーツカーは買わないまでも(今はレクサスに高級クーペあるけど)、他の車種で多少走りにイメージを振ったグレードがある車を買い易くなる。そのイメージリーダーとして、こういう車が存在するのは意味がある。

まあ、今日の結論は、ホントお金って大事だなあ、ってことでな(おい)

ああもう、スポーツカー欲しいよう欲しいよう。
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