九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

掌編小説  魂は存在するか?   文科系

2017年09月15日 11時39分50秒 | 文芸作品
「いろいろ考えてみたんですが……、一番聞いてみたいことで……。Tさんは、人の魂ってあると思われてますか?」
 高校二年と聞いていた細い肩が目立つ小柄なその女の子は、予めMさんから僕が打診されていた相談話の一番の核心をいきなり切り出して来た。母方の祖母であるMさんが孫のRちゃんのことで僕に相談を持ちかけてきたのは、僕が大学院の哲学科を出ていることと、十数人で十年近く続いたギターパーティー常連同士で気心知れた仲とからのようだ。

 この日僕がMさん宅のベルを鳴らしたのは、七月上旬午後の猛烈な日差しの中の、ジャスト二時。白に近いベージュ地に濃いダークブラウンのアクセントを付けた洋風の家は、ここを永住の地と決めて六年前に建てられたばかり。玄関から続く三メートルほどのアプローチ左脇の真っ赤なカンナの花がすくっと伸びた姿に歓迎されるようにして通い慣れたリビングダイニングに通されたのだった。このリビングは二階までの吹き抜けになっているのだが、これも含めて、ギターパーティー会場などにと目論んだ空間なのである。

「先ず、君の意見とその理由を聞きたいな。今日は聞き役に回る積もりで来ましたから」
「私は、無いと考えるようになりました。人間の心だけが他の動物のそれとは違うって、おかしいと思うんです。旧約聖書の創世記のような考え方がおかしくって、進化論が正しい訳なんでしょうし……」。
 単刀直入のこんな物言いに驚いた僕は、この子の勉強ぶりをもっと知ってみたくなった。
「アメリカのかなりの州が進化論を教えず、旧約聖書の創世記だけを教えていることも、そして、例えばドーソンの曙人を巡る考古学上の論争史なんかも、勉強されてご存知なんですね? そして、人の魂が無いなら神は居ないと?」
 彼女の目を見ながら話したから、この全てを彼女が肯定しているのは明らかだったが、Rちゃんはすぐにこの世界史に残る大偽造事件、曙人論争部分を引き継いでくれた。
「人類の頭頂骨を古い類人猿の下顔骨にくっつけて考古学的な化粧を施した化石を一九一〇年頃に発見したという事件で世界を大騒ぎさせてまで、人間の心だけが神の似姿なのだと抵抗してきた論争が、人類化石五百万年の発達解明でも完全に否定されたのだし、……… ある人の魂と言っても〇歳と九十歳とでは、全く変わっていく。老人の認知症なんかも含めてみれば、魂って何歳のソレって感じですよね。そして何よりも、神は居なくなる。人間の肉体を離れて魂がないとすれば、その魂の造物主も不要になるからで……」

 いろんな周辺知識をネットで調べる現代っ子流儀から得られた限りのものでも何回も予行練習を重ねてきたような話しっぷりに若く健全な好奇心が伺われて、僕は嬉しくって仕方なくなった。紅いセイロン紅茶を運んだ後、顔が見えるキッチンから耳を傾けているやのMさんも、気持ち良さそうな微笑みを彼女に投げかけている。僕は、自分の意見は抑えて聞き手に回ると決めたギリギリの応答内容を今ここで語って、彼女を励まそうと思い立った。

「どんな新聞などにも宗教欄はありすぎるほどあっても、神とか、人を超越した神聖な存在とかを否定する議論の紹介って、君も見たこと無いでしょ。これってやっぱりおかしいと、僕はいつも思ってきたよ。アメリカのいくつもの州みたいに地球や人類の誕生について創世記だけを教えるのと大して変わらないよね。無神論にも一応触れなきゃねー。ところで、神がいないとなった時には、罪とか愛、人生の価値とかはどうなるのだと、この事も考えたんでしょ?」
「はい『それら』もこの世の人間関係の中から生まれたんだと思います。島国に一人で生きてたら、便不便はあっても罪はほぼないのだろうし、物の価値の世界とは別の正義とか愛とかいうのは、他の人や擬人化されるような動物に対してのものなんじゃないかと……」 
 鉛筆を舐め舐め人生そのものへの答案を書いている真っ最中のような彼女は、僕の人生をも洗い直してくれるようだ。

「人の死は、どうなの。神の王国がなくってこれが待っている以上、人生の一切が無意味だという人もいるけど……」
「はい、私がこんなことを考え込むようになったのは、中学時代の親友が一年ほど前突然亡くなってしまったから。彼女はもうどこにも居ません。もちろん、自分がどこにもいないことも知りません。夢も見ない永遠の眠りですから、彼女を覚えている人もやがて誰もいなくなるでしょう。生きている私たちは、そこに至るまでは色々考え、悩むかも知れませんが、たった一度の人生を精いっぱい頑張って良いものにしようということでいいんじゃないでしょうか。Tさんたちがギターを一生懸命やっているように、私もピアノを頑張ってますし、勉強も楽しくやれてます」

 ここにいたって、見事至極と以外の言葉を僕は思いつけなくなっていた。この子は人文系学問の天才である。何よりも言葉による思考の整理・推進力が。こんな力を持っている子なら学科などは授業だけで分かってしまうに違いないのである。ある授業の焦点をすぐに嗅ぎ出して、そこの周辺だけを集中して学ぶことによって。Mさんも語っていたように、あらゆる種類の読書やネット検索を猛然と重ねて来た結果なのだろうが、それにしても……。
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新自由主義経済の阿漕な仕組みいくつか   文科系

2017年09月14日 13時33分01秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 8月19日の中日新聞にこんな記事があった。東海東京証券会長・石田建昭氏が書いたコラムに。

 東証の取引高の60%は、ほとんど外資金融機関による高速取引絡みとあった。残りの内25%は、「デイトレーダーともいわれ、主にオンライン証券の機能を使う個人投資家の群」とあり、こちらは和製なのだそうだ。
 なんのことはない。東証取引高の85%が、マネーゲームなのである。ちなみにこの二つの投資家を取引所関係者は「ジョーズ」、つまり血に飢えた鮫と呼んでいるのだそうだ。

 実業の人々の命が懸かったような株を、意識して上げ「下げ」して儲けるということ自身が僕には何か随分邪なことに思えるのだが、これが典型的な新自由主義の遣り口というものなんだろう。というように、新自由主義の仕組みには、普通の常識では目に余るようなものがかなりあるようだ。
 例えば証券に掛ける保険では、その証券の持ち主でなくとも保険を掛けられる仕組みがある。
 ある家の持ち主でない人が、その家に保険を掛けることができたら、『燃えれば丸儲け、損もなし』ということから、『火事場泥棒奨励みたいなもんじゃないか』という人もいるのである。つまり、その証券の、例えばある会社株の、持ち主でない人がその株に保険を掛けることができたら、会社が潰れれば丸儲けという理屈なのだから。

 通貨危機というのも、随分阿漕なことができるもので、これには空売りという、僕に言わせれば阿漕な遣り口が絡んでいる。空売りとは、他人の証券などを大量に借りてこれを売り、この証券などを大幅に値下げさせえたときに大儲けできる仕組みである。
 人の命が懸かったような株を人為的に大幅に下げたときに儲かる仕組みって、果たしてこの人間社会で健全なものと言えるのだろうか。


 これら全て僕にはこんなようなものに見えるのである。8時間労働制が無かった時代の10数時間労働のようなものと。この僕のような「健全な感覚」の人々が、「マネーゲーム規制」つまり「厳しい金融規制」を世界に要求しているのである。これには日米など大国が反対し、中小国が賛成するのが普通だろうとも思う。
 新自由主義とはやはり、生き馬の目を抜く世界、いや、生きた人間の目を抜く社会なのだ。そして、このように10数時間労働などという生き馬の目を抜く事実、現実は常に先に進み、8時間労働制などの規制法などは後から追いついていくというのが、人間史の大変な悲しさである。

 こういう金融規制を後開発国などが求めるのは自然なこと。彼らにはこういうことが一定許されているのである。ただし、中国のように追いついてきた大国が、新自由主義の利用できる所だけは利用して、嫌なことは拒むということこそが、近年大いに非難されることになるのだ。アメリカが中国のここを猛烈批判していくのは自明である。


 なお、これらの経済仕組みについては、社会の1%と99%階層間で、情報の非対称性が酷く、大部分の有権者が正しい判断など出来ないようになっていると、僕は見ている。ここで民主主義が単なる形式と堕して、政治に対して正しく機能していないとも。
  
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掌編小説  「朋ありて遠方より来たる」    文科系

2017年09月14日 12時27分06秒 | 文芸作品
「何言ってるの、Tさん!? 君ほど『認められたい』が強い人も少ないと見たが……」
 Sから急に強い声が吐き出されたのは、僕が彼の作品批評でこう触れた時だった。
「Sさんの随筆や小説にも、キーワードとしてよく出てくる言葉だけど、これは良くないよ。ちょっとちがう。『同人誌などそもそも物を書くって、他人に認めてもらいたいから』」

 対する僕の応えも強い調子に変わって来るが、もう一人のKもいつもの微笑みで身を乗り出して来たなと、目の端に留める程度の余裕は持っていた。というのは、これが、どうしても説明仕切ろうと考え抜いてきた今日の話の最大焦点だったからだ。ここは都心のある酒場で、最近知り合った三つの同人誌それぞれの代表のような男性三人が互いの作品批評を目的に申し合わせた飲み会なのである。Sの著作に多いこの言わば「承認欲求」論こそ、僕がここに向けて最大焦点の一つと構えてきたことだった。
 
「ただの『承認欲求』を君は人生の本質のように語るけど、ただそれだけのことなら人生の目的なんかになるはずがない。こう考えてみたらいい。あらゆる読者相手に『承認欲求』を重視したら、どんな作品ができる? 僕がそういう作品からは最も遠い書き手だって、これは君にも分かってるはずだ!」

 とそう応えて準備した三枚一綴りを二人に手渡した。昔同人誌に載せた原稿用紙十枚程度の「僕の小説方法論」のコピーである。テーマ、構成、表現と三部構成の「テーマ」の中からごく短い一節を読み上げる。
〈人生で本当に大切なものは、押し詰めて言えばそう多くはない。…… 例え一~二%の読者相手でも。僕はそういう事柄を作品にしたい〉
「Sさんがそう語るのは、例えば、僕が自分の政治ブログにランニング、ギターなどの随筆までだしているからなのだろう。そこに「承認欲求」をまず見るのは、曲解だよ。僕は四十五歳頃から、活動年齢を長くしたいということと、何か一つ『音楽』活動とを思い立った。これらは、五十歳過ぎて準備した同人誌活動やその後のブログと並べて、ただ一度の人生を大事にしたいと色々考え、努力してきた結果なんだ。自分に大切な活動を同志と語り合いたいと思うのはこれまた自然な話。もともと少数の読者しか当てにしていず、売るための作品でもないのだから、敢えて文句を言う方がおかしいと思う」
 ここで、Sは黙った。「ごく少数相手に書く」という力点が応えたようだ。Kは、相変わらず身を乗り出している。「こういう話自身をしあえる人がそもそもほとんどいない」とは、さっきSの口をついて出たばかりの言葉でもあった。

「もう一つ聴くけど今年の同人誌に僕が書いた『金融世界支配の歴史、現状』は、多くの人が自ら進んで読む作品だと考える? そして、君はあれをどう評価する?」
「そうだな、原稿用紙五〇枚のあーいう経済論文を読み切ろうと臨む人はごくごく少数だろう。内容は、読んだことがないような広がりを有していて、多分世界の本質的なことの一つと読んだよ」
 僕の目をしっかりと見詰めて一種厳粛な表情で彼が語ったと、僕には受け取れたものだ。

 この夜の飲み会は、二、三次会のカラオケ、喫茶店までと、合計六時間を超えた。「朋ありて遠方より来たる。また、楽しからずや」。人生最大の充実した一時だろう。
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薄汚れた我が国!   文科系

2017年09月13日 00時17分09秒 | 文芸作品
 ここによく書いている、ネトウヨ諸君のことで少少。

 これだけ誤った自国歴史観(3月25日の「日本右翼近代史論はこう誤っている」を、特に南京大虐殺については3月13日の「南京虐殺史実の決定版」を参照)を、しかも近隣諸国の反発を承知で、さらに靖国参拝などによってこれ見よがしに示すようにして、持ってきた政府って、どれだけ酷いのだ。多分以下が背景にあるのだろうということで一言。

 日本国民一人当たりGDPの歴史的推移を調べてみた。各国比較順位も含めて。1995年、2005年、2015年で、こう推移している。数字は、国連統計だ。
 順位は、5位、23位、32位と極端に落ちていく。1人当たり金額も、43,774ドルが34,629ドルにまで落ちた。95年と15年とそれぞれ10位の国との比率を観てみると、その劣化ぶりが分かる。3位であった95年は10位の国の126%だったものが、2015年には57%にまで落ちてしまった。他国がどんどん上がってきた間に、日本GDPだけが急減しているからだ。10位の国はこの20年に、34,871ドルから60,514ドルにまで上がったのである。
 これが前世紀末90年代には「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれてアメリカまでを買い漁った日本国の末路なのだ。いくら少子高齢化が進んだと言っても、これは酷すぎる。少子化自身が、若者に希望の無い将来、希望のない国の現れでもあるのだし。ちなみに、不安定労働者ばかりで、大人一般の給料がこれだけ増えなければ、若者に希望など全くない国と言うべきだろう。

 また、先進国は皆少子化というのも暴論。これは、20世紀末ごろのことで、英米仏などは持ち直して、出生率2を超えている。

 こうして、希望のない国こそ、為政者が美化せざるをえないのだと、そういうことだろう。「世界に冠たるドイツ」のヒトラーも、「東洋の神国にして、満蒙開拓に明日を観よ」と大音声した東條も、同じようなことをしたように。しかして現実の日本たるや、世襲政治家が跋扈し、官僚は身内(と言っても、各省毎の「身内」)を助け合うだけの互助会のよう。他の99%にとっては薄汚れた、みすぼらしい国というしかないのである。

 こんな国を懸命に美化する右の方々、何のためにこんなことに血道を上げるのか。本当に薄汚れているというだけのことである。
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随筆  ハーちゃんと僕 (再掲)   文科系

2017年09月12日 11時22分08秒 | 文芸作品
保育園玄関出入り口を開けるとすぐの廊下に、六歳のハーちゃんが早帰りの準備万端を整えて待ち構えていた。手早く靴を履きながら「ジジ、遅いねー!」。でも、その全身が喜びを表しているから嬉しい。歯医者に行くための早迎えだと言ってあるのに。

 娘夫婦は、我が家のすぐ近くに住まいを決めて、こんなふうにいろんな育児仕事に僕を引っ張り出してきた。0歳の時にもうそうだったし、単に育児仕事だけではなく、運動会とか「親子」キャンプなど女男二児の保育園行事にもどんどん。若い頃の僕が保育園行事参加も含めたイクメンの走りと娘自ら体験してきたからのことなのだが、パパだけでなく、まだ健在のババを差し置いたジジのこれだけのイクメンって、ちょっと珍しいはずだ。イクメンと言う以上に教育パパならぬ教育ジジもやってきた。と言っても、まだこんな程度だが。自転車に乗れるようにしたり、運動会のための竹馬も僕が作って、僕も教えた。週一土曜日の水泳教室はほとんど、若いママやパパに混じって見学しに行きたくなるのだし、二か月に一度のその教室進級テストの一~二週前などは二人で市営プールに行って欠点を修正してやったりもする。そんな帰りの公園で運動会の前などは正しい走り方まで教えてきた。だからこそなのだと確信しているが、水泳はもう二五メートルがクロールできるクラスだし、運動会リレーではアンカーとしてクラス一バネの利いたダイナミックな速さを見せていると、教育ジジは目を細めていた。ただし僕にとっては、これらすべてが、我が子に日曜日などにやってきたことを繰り返しているに過ぎないのである。ハーちゃんが習っているピアノ・レッスンも、娘にしてきたようによく付き合っている。「小学校前教育は、何かスポーツと芸術一つずつ。それが一番」という教育方針も僕と娘夫婦で一致しているのである。もちろん、お婿さんもこれらを僕とともにやってきた。彼と僕が仲が良いのもこうして、ハーちゃんの御陰なのだ。孫も鎹ということだろう。

「恋人同士みたいだね」。これは、去年白樺湖の大きな遊園地に出かけた時に娘夫婦が僕らにかけた言葉だ。ほぼ全ての遊び遊具目指して、僕と二人であちこち飛び回っていたその光景を評したもの。こんな時は、「ランナー現役を続けていて良かったー!」と自分ながらしみじみと思うのである。〈日々一緒に遊んできて、万能の教育ジジやってきたけど、恋人ねー……〉。

 日曜日の午後、玄関のブザーが鳴る。パパが開けた扉の鍵音諸共、居間でテレビ・サッカーを観ている僕の膝めがけてハーちゃんが駆け込み、飛び込んでくる。こんなところも確かに、恋人みたいなのだ。膝の上のハーちゃんは時にお姫様抱っこの体勢も取るし、僕の首筋に両手を回したりもするから、大好きなごっこ遊びの恋人同士。ただ、CDがいっぱい揃えてあるディズニー・アニメの男女場面のごっこ遊びかも知れぬと気付いてからは、途方に暮れてしまうようになった。そう気付いたのは、こんな場面があった時だ。
 四〇歳を超えた僕の息子と我が家で出くわしたときには、ハーちゃんの恋人役はたちまち彼に替わるのだ。僕に対してよりもかなりべたべたしている。アニメのごっこ遊びと思えばこの全部が理解できるのだが、ちょっと際どいこんな「遊び」がはて何歳まで続くのか。そう想いを馳せると、ちょっと寂しく、一種切ない気持ちになった。 
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ハリルジャパン(114) 柴﨑 合流即初勝利  文科系

2017年09月11日 11時01分21秒 | スポーツ
 8日に上記のことがあった。6つほど読んだ現地発ニュースを総合して報告してみたい。

 5日にサウジ戦に出て、中2日置いて即4位チーム相手のゲームに柴﨑3ゲーム連続の先発。後半18分までプレーした。チームは2対1の勝利。

 柴崎のポジションは、4-2-3-1のトップ下とあったが、時に2トップの一角のようにプレーしたようだ。混戦の15分、チーム初シュートも柴崎。密集を巧みに抜け出したシュートまでのアジリティーが見事とあった。なお、このゲームにおける柴崎評価は、二人の得点者と同じ最高点。そのスピードと判断力がこの最高評価を呼んだようだ。こんな使われ方をされる柴崎はもう、チームの大黒柱になったと言って良い。昇格したばかりのヘタフェも3戦のうち2ゲームはトップ5のチーム相手とあって、それでも現在中位にいるわけであり、なかなか有望である。
 この勝利で、ヘタフェは勝ち負け引き分け一つずつ。なお、エイバルの乾も先発出場して後半16分までプレーした。日本人英国勢は吉田も岡崎も不出場だったのに、柴﨑、乾のスペイン勢にたいする信頼は絶大のようで、これは凄い事だと思う。
 
 ヘタフェの今度16日の相手は、いよいよバルサだ! 柴﨑も中田ヒデと同じで、強豪から狙って得点できるような所があるから、楽しみこの上ない。去年末柴﨑の対レアル2得点も、実際にゲームをテレビ観戦していたけれど、本当に強烈な印象が残っている。事前に相手守備の穴を徹底して研究していると思わせるのである。
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北朝鮮 1970

2017年09月10日 18時06分16秒 | Weblog
ま、サッカーも一息ついたので。

他のスレで何故アメリカは話し合いに応じないのかというのがあった。

応じないと思うよw(裏での話し合いはさておき)

国連の勧告や決議を無視し、核開発を進める。周辺国に通告無しでミサイルを飛ばす。そして、壊滅するだの地獄に落とすだのと恫喝する。
こういう国の要求や希望をすんなり聞いて話し合いなんてことになれば、キリが無くなる。
アメリカに対する視点も、結局やったもん勝ちで話し合うのかいになる。

ヤクザの論理に置き換えようw

アメリカという地球最大の暴力団に北朝鮮という弱小の組が交渉する。しかし、普通に考えれば相手にされない程の弱小組織。そこでこの弱小組織はありとあらゆる手を使って最大の組を振り向かせようとする。
まあ表立っては相手にされないわな。沽券にかかわるから。
そして、アメリカ組の動向はライバルのロシア組、中国組も眺めている。下手すりゃこの2つの組は北朝鮮組の裏で糸を引いてるかもしれない。
それもアメリカ組は承知している。

こんな感じになったら、じゃあ話し合おうか、なんてなるわけがないな。
なぜ?って考える方が目出度いw

ここまで来たら最悪のひとつ手前で落とし処を見つけるしかないだろうね。
弱小組織北朝鮮組は組長以下失うものは何もないから最後は派手に花火上げて盛大に散るつもりでも構わないが、周りはそれが困るから。
アメリカ組とロシア組と中国組で落とし処を決めるだろう。
ヤクザ映画ならこういうときは、ロシア組か中国組が北朝鮮組の組長の首を獲ってチャンチャンになるんだけどなw
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北「核騒動」は、米(日)の「仕掛け」  文科系

2017年09月10日 09時16分41秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 9月6日に『北の核開発「騒動」』というエントリーを載せたが、こんな内容である。
 エントリーの①~④は全て関連があって、一つの結論に行き着いている。
 ①②では、北の核には反対だが、撃てない核を今にも落ちてくるように言うのは、ちょっと狂っていると述べた。③では、この①②程度のことでアメリカが「戦争だー」と叫んでいるのはおかしいと観て、「戦争へのエスカレート」の口実作りをしているだけとみた。こういうアメリカの戦略背景でもあり、今後の狙いでもあることを述べたのが④だ。

『④こうして、嘘の理由で開戦したイラク戦争開戦時における米国国民の熱狂を思い出すばかりである。今の北の核騒動の問題はだから北の核と言うよりもアメリカが世界戦略上の観点からここまで積み上げてきたものと愚考する。仮想敵国中国、その包囲網を日韓ぐるみで構築するということなら、以上全部が丸く収まるのである。対中国の経済・軍拡競争も含めて、新たな冷戦を米が開始したということだろう。
 中東を中心とした「テロとの戦争」の次の時代へということから、東アジアへと仮想敵国を換えて、インドやインドネシアも含めた世界の軍事化をさらに拡大していけるならば、国家もどこも大赤字のアメリカ貿易収支がその間は延命できると意識しているはずだ。
 こういうことのためなら、過去のアメリカは何でもやってきたという歴史の証明が、先にエントリー掲載したチョムスキー著作からの「イラク戦争」である。』

 さて、『テロとの戦い』は世界にこんなことを生み出した。国民一人当たり軍事費大国を。1位UAE、2位イスラエル、3位サウジ、4位アメリカ。対GDP比率順位で7位のインドも間接的に入ってくるかも知れない。 なおアメリカはこの5月にサウジとの間で、さらに12兆円もの兵器売却で合意しているのだそうだ。
 そして今「北の核開発ゆえに」日韓の軍事費が急増し、対するに中国とインド、ロシアも急増する流れだ。ちなみに、本日の中日新聞2面にこんな見出し報道もあった。
『日韓に武器売却拡大へ 北けん制 米、軍拡加速の恐れ』
『日韓の軍備増強で抑止力を高め、米軍の役割を肩代わりさせることに加え、「米国第一」に基づいて軍需品の輸出を増やす狙いがあるが、軍拡競争を加速させて地域を不安定化させる恐れもある』

「不安定化させる恐れ」? そうではなくて僕は、むしろこちらが狙いなのだと思う。不安定化させ世界的軍事化を図るためにこそ、「首領様ご一統が一家心中することになるから撃てもしない核をこれほどに大騒ぎするのだ」と。
 こういう見方の方が、冷戦時代から今尚続くアフガンのマッチポンプ戦乱惨劇、「『大量破壊兵器』という嘘の理由大騒ぎ開戦惨劇のイラク戦争」の態度とも完全に合致しているのである。

 米が歴史的に数々生み出してきたその都度の「戦争理由」と、米主導の世界軍拡と、このどちらが鶏でどちらが卵かという話になる。いずれにしてもこの両者は今後平行拡大していくのは明らかだし、その結果としてアメリカ貿易収支の大赤字、双子の赤字に対する大きな救済になることも確実なのである。苦闘している求人なども好転して、トランプの人気もさぞ上がることだろう。それにしても、軍事拡大による求人増って、ヒトラーと同じではないか。「こんな流れの行く末は、戦争」という所まで同じなんだろうか?
 米中関係、米と国連の関係、この何れもがどんどん悪くなっていくことでもって、これらが証明されていくはずだ。ただし、その何れもについてアメリカは従来同様こう語るにちがいない。
「中国がおかしいから相互軍拡になる」
「国連は非現実的」
 イラク戦争開戦時のアナン事務総長は第二次大戦後の事務総長がかってやったことがないような調子でアメリカを批判して険悪な関係になったが、このままでは、グティエレス事務総長とはもっと刺々しくなることだろう。
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随筆 ソルのエチュード、セゴビア編17番  文科系

2017年09月08日 21時12分14秒 | 文芸作品
 クラシックギターにおいて、ソル・エチュードのセゴビア編集20曲集というのがあって、その第17番は僕にとって長年因縁の曲。その歴史と近況を描いてみたい。ギターに縁のない人にも、こんな後期高齢者世界があると知って頂くのも一興という趣向だ。

 僕は2003年、62歳からギター教師に通い始めた。それまではずーっと、ギターをきちんと弾ける人の演奏を見たこともない独学の酷い音を出していた。弾ける曲と言えばギター弾きには有名なソルの月光だけで、それも人前では弾く気になったことがないという腕前。そんなわけで、先生に付いた初めは音出し1~2か月ほど。曲に入ってから最初にやったのも、この月光。以降、全て暗譜してから弾き込むというやり方で、その都度好きな曲をやって来た。腕前に合うかどうかは関係なしで、僕が選ぶ曲ほとんどを先生はレッスン曲として認めてくれた。

 さて、そんな人間が先生なるものについて3年たったころから、この20曲集を始めた。20曲集第1番目の楽譜には06年12月の日付があって、以降この3番までをやってから、いきなり17番に着手とある。07年の3月の頃だ。もの凄く気に入ったからなのだが、当時の腕では弾けるわけがない。暗譜した弾き込みで数ヶ月粘ったが完成にはほど遠いままに、一先ず17番からは離れた。以降振り返れば、09年、12年、14年、今回と、この曲を計5度レッスンに上げてきたことになる。定期的に開いてきたギター仲間の「ギター・パーティー」で、一度弾いたことがあるのは、12年頃だったろうか。酷い出来だったのは言うまでもない。とそんなわけで、この曲の難しさ、練習に僕ほど詳しい人は居ないというほどの変な自信があるほどなのだ。ここを読んで頂いているギター愛好者向けに、何が難しかったかを書いてみよう。

 この曲の難しさは基本的には「禁じられた遊び」と同じである。右手薬指のアポヤンド弾弦法で弾く旋律を途切れぬようしっとりと鳴り響かせつつ、この旋律音をアルペジオ装飾で飾っていくという曲作りということだ。こういうアポヤンドがちゃんと出来る人は、上級者だと僕は思うことにしている。音が小さいアルアイレ弾弦旋律では、いくら音が透っても僕は気に入らない。音が小さいのが弱点のギターという楽器で音が透ると言うだけでは、表現領域が狭いと言うしかないと考える。日本音楽ならいざ知らず、西洋音楽ではこれは明らかなマイナス点。なんせ、ピアノ(フォルテ)を楽器の王様と言い、フル・オーケストラを「聞く音楽の極地」という世界である。
 その上でこの曲は、3連音符で最低メトロノーム80程の速さが必要になる。そうでないと、旋律の流れに乗って弾いていけないのである。アルペジオ伴奏曲で旋律の流れに乗って弾いていけないというのは、なんというか、弾いていて全く楽しくないのである。
音楽が、「音楽」にならないということである。

 さて、この曲のレッスン五回目の今回も、はや3か月が過ぎた。一向に上手くならないので、しょんぼりしつつあれこれ工夫努力を重ねていたら、とうとう打開策が見つかった気がしたのである。この曲用の単純な2小節アルペジオ反復楽譜を自分で作って、これを繰り返すこと20日、右薬指が自然に動くようになるに連れて、そのミスが急減し始めたようだ。薬指で第1弦を弾くときには、「この指だけで動かずに右手全体を1弦に持って行き、この指の構え、形は崩さない」、これが大切。こう直した薬指だけで弾く旋律も、なんというか、指が立った厚い音になって曲のグレードが上がってきたようにも思う。この「上達」も、よくあるような年寄りの一時の幻想かも知れないが、あと半月ほどこれを続ければこの曲の全く新たな地平が見えてくるように、今は思えるのである。

 こういう時って途方もなく嬉しいものなのだ。新たな地平が本当に見えたら、その時はまー「地上の楽園に入った心地」というものだろう。
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ハリルジャパン(113)「サッカーチームの強さ」を考える  文科系

2017年09月07日 10時00分18秒 | スポーツ
 2日に、31日のゲームについて『歴史的勝利を正しく評価すること』というエントリーを書いた。この内容を裏付けるような記事はすでにマスコミ分析のほとんどを占めているが、最新のゲーム数字を付けてこれを証明した記事が中日新聞6日夕刊に載った。大住良之が連載している「サッカーの話をしよう」なのだが、その勝因分析を先ず要約して、次いで、表記の「サッカーチームの強さ」について一つの重要な考察を試みてみる。

 大住は先ず、こういう数字を上げる。ブラジルW杯本戦3戦と、31日対豪戦との各種比較数字である。31日のゲームは、W杯3戦平均に比べてパス数は半減近く、ボールキープ率に至っては56%から34%に下がっている。それでいて、31日ゲームの日本協会発表数字シュート数は、日本15に対して豪4だ。それも、豪がペナルティーエリア内から打ったシュートは1本だけ。相手ゴールに近づくという点で日本が豪州を圧倒していたことがよく分かるのである。何故だったのかと問うて、大住はこう結論する。

 1対1で日本が勝ち、相手パスカットに至っては日本32回対、豪12回。『積極果敢な守備で主導権を握った』から勝ったと結論する。そう、今のサッカーは既にこういうものにもなっているのだ。繋ぎを中心とした常時ボールキープなど不要で、いざという時と場所で相手ボールを奪えれば勝てると。さて、手前味噌だが、これら全てが2日の拙エントリーと一致している。そこでこう書いていたことを強調したい。
『良い位置での敵ボール奪取による得点戦略』
『現下の最強者でないチームのサッカーは、中盤以前の「ここぞ」のボール奪取から、その中盤も含めて得点を目指すのである』

 この事から分かる表記のこと、「サッカーチームの強さ」について、現在最も重要なある考察を試みてみたい。敢えていうならば、こういう二者択一である。『攻守ともに最優秀の個人を集めるのか、チームとしての組織戦略第1か』
 この答え、よく言われるように後者が正しいに決まっているのである。国代表の場合は特に。日本代表でさえ、それぞれのポジションの最優秀選手を順に集めるのが強いチームということではない。日本選手の世界比較の得手を伸ばし、不得手を減らす組織戦術が第1であって、それによって選手を選考していくべきなのである。
 すると今で言えば、代表のチームコンセプトは繋ぎに拘るサッカーではなくなっていく。「現在世界最強の弱者の戦法」、いざという時に高い位置で相手ボールを奪って速攻という、ドルトムント的なショートカウンター得点戦略というものである。ハリルが採用しているのも実はこの戦略であって、その典型選手が原口と言える。だからこそ、ザックジャパンと全く異なった31日ゲーム数字になるわけであった。

 世界一の名選手を集めうるクラブ、例を挙げればマンチェスターやスペイン2チームなどとは異なって、日本代表をそういう選手に出来るのはまだ遠い先の話。それを目指しつつも、当面のW杯戦略は弱者が強者になりうる今の日本にとって最も適切な戦略が大事ということだ。

 なお、ザックも今のハリルと同類の戦略を目指していたが、選手がそれをきちんと守らなかったと、僕は見ている。これについては、往時イタリアの歴史的名監督、アリゴ・サッキ(ACミランで89,90年CL制覇)も、13年コンフェデ杯の日本を見て、そういう批評をしている。
『ザックは名監督だが、選手が彼のコンセプトをきちんと守っていない。彼のコンセプトは、一人でも乱す者がいれば成功しないという性格のものである』
 なおこのサッキの代表評価については、以下の過去エントリーを参照されたい。
『ザックジャパン(144)改めて、ドルトムント論 2014年2月21日』
 因みにサッキは、12~3年頃のドルトムント戦法、DFラインを押し上げてボールを奪取するというやり方の原型を創ったという側面を持っている。また、当時のこの戦法が今ではどこにも取り入れられ、部分取り入れ、発展なども進んだということは明らかである。、
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本田、岡崎、香川。 1970

2017年09月06日 13時13分28秒 | Weblog
昨日のサウジ戦、香川は不在。岡崎、本田は起用に答える働きには程遠かった。
本番迄残り9ヶ月だがメンバー発表迄は7ヶ月程度。

攻撃陣で確定なのは、大迫、乾、原口の3人だろう。
残りはこれから。
候補者は山ほどいるが抜けているのは3人。
ハリルのことだから戦術の引き出しを増やす為にポゼッション要員、カウンター要員をそれぞれチョイスするはず。
そして昨日の吉田イエローによりCBを一人増やす可能性は大。
ポゼッション要員を考えれば香川、本田のどちらか一人は最低でも選ばれるはず。
カウンター要員を考えれば、浅野と岡崎のどちらかは。
本当はここにターゲットマンとして大迫の控えを選びたい処だが昨日の試合を見る限りは、いい人材は居ないね~。

又、負けられない試合で守備的インサイドハーフ2人とアンカー1人のシステムを使うと考えられるので(当然ここの控えも必要になる)、FWの人数は少なめになる。

ヨーロッパ組のFW、MFは競争熾烈だな。
一方、Jリーグ組のDFは吉田イエローでチャンス到来だ。
あと7ヶ月、頑張れ。
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改めて、北の核開発「騒動」   文科系

2017年09月06日 12時17分22秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 北の核開発「騒動」を巡って、この数十年の世界史から思う所を今一度まとめてみる。近年の米戦略ウオッチャーならこう見るだろうという、そういう内容を。ここに何度も紹介、詳論してきたチョムスキーも、ロナルド・ドーア、孫崎享もそう見るに違いないという、そんな内容だと愚考するものだ。

①北の核開発は、国連決議違反であるから、国連を尊重する僕は特に、当然反対である。ただし、反対にもいろんな色合いがあり、核禁止条約にも署名しない核保有国が北を猛烈批判するのは、まさに笑止千万。それらの国を支持する人々こそがまた北を批判しているように見えて、これがまた笑止千万。

②が、この核は、他国に向けて撃ったら首領様ご一族郎党が集団心中するようなものだから撃てはしない。戦後70余年、どの保有国も核を撃てていない世界史的事実とその「理由、背景」も厳然と存在する。そのことを承知のはずのマスコミが今にも日本に撃たれるように報道しているが、これもどうかしている。と言うよりも、ちょっと狂っている。戦後70有余年、小型核一つ何故撃たれたことがないか、この歴史的背景を少しは考えてみることだ。

③それに対して「戦争だー!」と叫んでいるアメリカこそがまた、全くどうかしている。これには別の狙いがあるのだと言いたい。20世紀には史上初めての反戦世界組織、国際連盟、国際連合ができて、違法戦争概念も生まれた。こうして、世界の国、民族がその命も含めて形式的には対等になった現在、戦争には必ず大義名分が要るようになったのだが、北に対する今のこういうアメリカは戦争の大義を世論工作しているだけだと愚考する。

④こうして、嘘の理由で開戦したイラク戦争直前の米国国民、マスコミの開戦熱狂を思い出すばかりである。今の北の核熱狂の問題はこうして、北の核と言うよりも、アメリカの世界戦略上の観点から出来上がってきたことと愚考する。仮想敵国中国、その包囲網を日韓ぐるみで構築すると言うことなら、以上全部が丸く収まるのである。対中国の経済・軍拡競争も含めて、新たな冷戦を米が開始したということなのだろう。「テロとの戦争」の次ということも踏まえて東アジアを中心に、インドやインドネシアも含めた世界の軍事化がさらに拡大しつつ続くようなら、国家もどこも大赤字のアメリカ貿易収支がその間は延命できると意識しているはずだ。
 こういうことのためなら、過去のアメリカは何でもやってきたという歴史の証明が、先にエントリー掲載したチョムスキーの「イラク戦争」である。
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W杯南米予選 1970

2017年09月06日 11時40分39秒 | Weblog
ペルー、アルゼンチン、チリ、パラグアイが熾烈な4位5位争いで、アジア予選に優るんじゃないかという程のカオスw
5位はプレーオフでニュージーランドと。

カオスを招いた原因はアルゼンチンとチリが盛大にやらかしていること。
予選開始時からやらかしていたアルゼンチンはともかく、ここに来てチリの大失速は目立つ。
今のところ自動出場権獲得はペルーが有力。
ということは、アルゼンチンかチリのどちらかがW杯の出場権を失う可能性が高い。

残り2節の鍵を握るのは、エクアドル。
チリとアルゼンチン戦を残している。そして、エクアドルも連勝すれば滑り込み4位の可能性があるので消化試合にはならない。
全力の戦いになる。

アルゼンチンはとにかく得点力が落ちた。
攻撃陣のタレントは世界有数にも関わらず得点出来ない。
メッシが決めるのかメッシが決めさせるのかいまだに迷走中なんだな。
チリはアルゼンチンとは逆に守備が崩壊中。
こっちも中盤のタレントは揃っているが失点を重ねている。

とにかく残り2節。目が離せない。
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サウジ戦www 1970

2017年09月06日 04時34分22秒 | Weblog
負けるのは全然構わない。
しかしハリルはアホだった。吉田の代わりをこれから探すw

試合だが、前半後半での明確な違いは本田。
前半の日本は暑さの中でポゼッションをやった。極めて正しいゲームプラン。
無駄にスタミナロスを防いだプランの中心は本田。怪我明けでベストコンディションではないものの本田にボールを集め、キープした。
柴崎が守備で消える場面が多々見られたんでそこは改善の余地は大いにある。
岡崎は前半途中でガス欠だったなw
頭から杉本でもいいかなと思ったが、後半の杉本見たら守備が酷すぎた。
井手口、山口、柴崎のボランチもどきは柴崎のポジショニングを修正すれば本番でもイケるだろう。
前半はとにかく吉田のイエローに尽きる。

後半は本田を下げて浅野。
疲れはじめた頃に縦に速いだけの浅野を入れるどSハリルwww
案の定、ポゼッションを止めたら間延びしたラインの裏を取られ失点。
浅野はとにかくキープ出来ないんで、今日のような相手には無理。
今日こそ香川が欲しかったな。
失点の場面は日本のDFはバテバテだったんで枚数は揃ってたがあんなもんだろう。

そして最後は中盤削って吉田も上げてパワープレイ。
ブラジル大会の悪夢を思い出したねwww
パワープレイね。

多分今日は始めから勝つ気は殆ど無かったんだろうが、それならば累積の危険があった吉田や酒井宏や久保は使わないでやれよアホなハリル。
何故こんな選手起用したのか負けることよりはるかにストレスの溜まったゲームだった。
やっぱりさっさとクビにしてアギーレ戻してくれw
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「よたよたランナーの手記」(203)1時間9・5キロはできなかった   文科系

2017年09月05日 11時51分42秒 | スポーツ
 7月末ほどに設定した、「8月末までに30分×2回で9・5キロ」は、達成できなかった。昨日やっと届いたのが9・1キロちょっと。やっぱり老いているのだが、いろんな分析をしてみてまだ回復対策はあると考えている。10キロは無理だろうが、9・5キロならまだ行ける、と。

 ちなみに、昨日の後半は4・75キロまで行ったから、5キロも届かない目標ではなくなった。問題はウオームアップ低速時間が多く必要になってきた前半なのである。昨日のこれは4・4キロ。そして、1年ぶり以上の昨日の距離、スピードもそんなに無理をしないで届いたもの。事後今日も、無理をし過ぎた場合の疲れを感じていないからである。

 昨日も、僕にとって最大問題の心臓には、特に前半に無理をし過ぎた一時のような疲労感は全くないけど、多少の脚筋肉疲労は残っていた。これに対しては強化が可能と感じるのである。ランの間の空白日2~3日にちゃんと筋トレを行うことによって。昨日もそれより前の日々にちょっと筋トレに気をつけたら、ストライドが伸びていたのである。10キロ時でも160ピッチが可能というほどに。年を取ると、走る日だけではなくその間の日の過ごし方も大きな問題になるということだろう。

 ちょっと老いが進んだが、まだまだやれる。やれるだけでなく回復もまだ可能だ。どこまでなのだろうと、我ながら興味深い。
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