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原発報道は「大本営発表だったのか?」    らくせき

2011年11月06日 16時22分31秒 | Weblog
日本科学技術ジャーナリスト会議のシンポジウムが
名古屋大学であったので、ちょっと覘いてみました。

瀬川志朗さん(元毎日新聞科学環境部長)の講演は、
原発報道は「大本営発表だったのか?」というもの。
まさに大本営発表だったなあ、という印象を持っていたので、
興味深く聞きました。

瀬川さんは、3月11日から5月まで「炉心溶融」を、
新聞・テレビが、どう報道してきたのか?を
追跡調査した結果などをもとに、
大本営発表と言われても仕方がない、と結論を下していました。

では、言論の自由のある現在、なぜ、こうなったのか?

①政府・東電の発表にそった報道しかしていない。
(当初は溶融と報道、以後、消えてゆく。
これは政府・東電の発表のままであること)

②事態を明らかにするデータが独自取材できなかった。
(炉心の状態は、今も東電自身にも分からないので仕方ないでしょうが)

③被曝ガイドラインのために現場取材が自主規制された。

④海外の報道・シュミレーションの軽視。

例外として注目されるのは、NHKのETV特集。
科学者とともに現場に出向き、ホット・スポットの存在を
明らかにした番組です。まさに現場にこそニュースはある、という
鉄則にそった見ごたえのあるものでした。

瀬川さんのお話は、全体に納得のいくものでした。
マスコミの足腰は軟弱、目は近視になっているのでしょう。




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4 コメント

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 あの奈良林教授も、大本営発表と糾弾 (にんじん)
2011-11-06 17:45:48
 【新聞・テレビは大本営発表ではないか】
という疑義がいち早くみられたのは、
例えば3月18日付『黄昏の爺放談』、26日の『ひょう吉の疑問』など、名もない多くのブログでした。

 昨今の世相に鬱々とした時、『パックインジャナール』の愛川欽也の憤激に助けられること多いのでですが、彼は3月19日の時点で、
「新聞、テレビ全部オカシイよ、そう思いませんか!」という言葉をマスコミ関係者に投げかけていました。
 しかし最も良心的と思われたそれらの人も口ごもること多く、あぁこれは、社会的地位のしからしめるものか、と寂しく思ったものです。

 こうした事態を見透かしてか、奈良林直北大教授は、10月14日の特別講義でこう語りました。
 “「原発止めても大丈夫」という一部マスコミ報道は、かって国民を戦争に駆り立てた「大本営発表」と同じで、まことに憂慮に堪えない” 
返信する
ひみつ主義 (文科系)
2011-11-09 09:56:41
 最初東電が事態を怖がって、黙って逃げだそうとしたんでしょ? それ以来、できるだけ早く事態をまともに詳しく調べたことなんかあったのか。
 穴が開いてだだ漏れの1号炉を「水棺」にしようとして時間を浪費していたのだし、海への高濃度汚染水だだ漏れも確信犯だったのだし。 保安院は東電の後追い、ほぼ追認だけだったということだ。レベル5? 燃料は安全? メルトスルーはない? 20ミリシーベルトまでは大丈夫?
 大マスコミはこの間中、電波法、クロスオーバー制度廃止阻止に命運をかけているせいか、民主党マニュフェスト潰し、その変質促進に躍起だっただけだ。それで官僚に寄り添ってきた。

 社民と共産だけでは、原発にもグローバリズム格差に対しても、当分何かできるわけがない。これらが、民主党反主流派とマニュフェストのある部分で共闘するしかないはずでしょう。国民に対する責任をどう考えているのだか。このままでは、大本営も何も変えられませんよ。悪くなるだけ。「悪くなったら国民は気付く」と考えているとしか思えないけど、これはもう左翼小児病の窮乏革命論として誤りは証明されている。

 今の日本情勢、トヨタや家電など小さい小さい。それどころか、日本の投資銀行がアメリカのそれ以上に世界を動かそうとし、野田内閣を操り始めているのは、明白。体制の中にも味方になる人々はいっぱいなのだから、さらにさらに、旧左翼政党は一体何を考えているのだか。この「少数大本営」の日本でね。
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政府・東電情報隠ぺい (道草)
2011-11-09 09:58:06
朝日ニュースター、今西憲之が出ていた、ニュースの深層を見ました。
政府・東電の出さない福島原発の、生々しい写真がいくつか出ていました。

誰も見ることのできない内部が「冷温停止になる」ということを言うことは、不可能。
そうだ、ともそうでないとも、いえないのに。
今は小康状態というだけ。という言葉が印象に残りました。

ついつい言葉に騙されてしまう。

改めて、たえず関心を持たなければと思いました。
返信する
道草さん (文科系)
2011-11-09 18:17:09
 この事件の詳細を、僕は絶対に覚えておこうと決意しています。風化させないということ。「保安院の大罪」で50回書いてきたことを時々書き直してやる。死ぬまで、そんな決意です。遺産のような積もりですね。
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