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米野球に「ホームラン狙い」?  文科系

2022年04月05日 01時50分38秒 | スポーツ

  4月1日エントリー「プロ野球のプロレス化?」に、大谷翔平についてこういう文章を書いた。これに関連して日本往年の大打者二人のこんな言及があったので、これを紹介してみたい。

 先ず、僕の1日エントリーでは、大谷翔平のバッティングについてこう書いた。
『 一度大谷翔平のバッティングを観てご感想をお聞かせ下さい。あれはホームラン狙いに偏ったフォームであって、今後これが続けば年間打率にしたら2割6分程度にしかならないように思うんです。強く叩くのはよいのですが、低いボールなどは特にすくい上げている事が分かる。本物の野球人・野村克也が観たら、文句タラタラじゃないでしょうか』

 そして、スポニチアネックスのネットに、往年の大打者落合博満と掛布雅之との対談があって、こんな記事があった。
『 大リーグではフライボール革命として、アッパースイングする打者が増えている傾向がある。このことを指摘されると、落合氏は「ホームランということだけを考えればいいけど、下から振るということは点でボールをつかまえるということだから。線でボールをつかまえるという打ち方じゃないのよ」と空振り数も増えることを指摘。そのうえで「日本でやるのであれば、ある程度、上から振り下ろしていく風に直してもいいんだろうけども。それで彼(阪神で注目を集めたルーキー佐藤輝明内野手(22)。去年の前半大活躍したが、後半に急失速した)の特長が無くなっちゃったら怖いんだよ」と、一長一短あることに思案顔を浮かべ、掛布氏も「怖いですね」と同調した。
 同じようなアッパースイングの打者としてMVPを獲得した大谷の名前も出たが「彼はあれで結果を残しているんだから、あれでいいんですよ」と別格としながらも「ただ、他の人にあの打ち方しろとは言わない」とも話していた。』

 さて、落合は「結果を残しているんだから、あれでいいんですよ」と大谷を弁護したが、「ホームラン狙いの打者」に厳しい野村克也であれば違う反論をするだろうなと考えていた。キャッチャー出身の野村なら、大谷のアッパースイング・ホームラン狙いの「低いボールを下からすくい上げて点で打つ」癖を利用して、彼のバッティングフォームを乱す攻略法をひねり出すのではないだろうか。ちょうど、去年の阪神・佐藤に対戦する投手たちが後半戦には急失速させたように。

 アメリカの「フライボール革命」とやらが、「本物のスポーツとして」なら今後も続けられるとは思えない。物理学的に不合理なフォームというのは事実なのだから、投手がこの不合理を衝けないはずはない。高く高く上がったホームラン狙いの人気第一(を関係者が協力し合って盛り上げていくスポーツ)とするならともかく、スポーツゲームとして勝つことを追求する野球のフォームとしては邪道なのだと、やがて示されなければおかしいと思う。アメリカでは示されなくとも、日本と対戦するとぼろが出るとか・・・。ちなみに、落合の大谷についてのこの言葉も、僕には外交辞令だとしか思えない。現にアメリカ野球は弱くなっているのだから。


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1 コメント

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プロレスって? (文科系)
2022-04-11 21:11:34
 プロレスって、見栄えして人気が出る大技を双方相談づくでやっている内に今の形になったものと思う。今の形って要はスポーツでない見世物、漫画と同じエンタテインメントということ。
 アメリカ野球現在の「フライボール革命」って結局それじゃないか。目先の満員御礼ばかりを追っかけているうちに、営業が先に立ってスポーツを捨て、やがて廃れていく?
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