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サッカー、欧州スーパーリーグ(USL)は頓挫する  文科系

2021年04月21日 12時45分26秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 標記の事件が世界サッカー界を大騒ぎさせているが、この動きは不発に終わること確実だ。イングランド6、スペイン、イタリア各3の強豪、合計12チームでこれを作って、欧州チャンピオンズリーグに代えるという構想なのだそうだ。この12チームはそれぞれの国のリーグに籍を置いたままで毎年ここに参加できて、これ以外の前年各国強豪代表を入れてチャンピオンズリーグを勝手に実施していくという構想らしい。

 この計画には、FIFAなど既存サッカー組織は、各国組織も含めて全部猛反対している。国として特に強硬反対しているのが、ドイツとフランス。この両国はどうやら、それぞれ自国の最強チーム、バイエルンとパリサンジェルマンとを不参加説得したようだ。かくして、ここ2年の世界最強チーム(CL優勝チーム?)が参加しない欧州スーパーリーグ?? フランス、ドイツは、国もそのサッカー界も、世界に対して素晴らしい良識を示した。

 これがどう馬鹿げた計画なのか。言うならば世界巨大チーム談合による、サッカー帝国主義というものだからである。アメリカ、石油王国などのビッグチーム「資本」が音頭を取った、各国サッカー組織やその参加チームやを全く無視した「自分さえよければ良い」というサッカー版新自由主義の利己的計画なのである。この計画の背後には、このUSLの放映権独占を狙う放送局資本なども存在するに違いないのだ。もしこんなものができたら、各国リーグがその下請け機関になっていくのは必定。まるで、帝国主義と植民地のようなもんである。  

  この計画、おそらく、6チームが参加すると言っているイギリスから崩壊していくだろう。リバプールのクロップ、マンCのグアルディオラなどがその程度の良識を持っていないわけはないから、監督無視で進められることになるからだし、そもそもイギリス政府が、独仏と同様に不参加画策に邁進していくはずだから。英首相がこれに成功すれば、国民の支持が凄まじく増えることだろう。


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