九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

小沢問題、毎日新聞委員会報告のまとめ   文科系

2009年05月11日 11時08分00秒 | 国内政治・経済・社会問題
本日の毎日新聞に「毎日新聞『開かれた報道』委員会、月例報告5月度」が報告されている。委員4氏の見解表明が主な内容であるが、僕がここに述べてきたものとほぼ同じということもあって、報告したい。おそらく、検察に同調したかに見える他のマスコミとは大変違った内容であると思う。
玉木明(ジャーナリスト)、吉永みち子(作家)、柳田邦男(作家)、田島泰彦(上智大学教授)の4氏である。

先ず玉木氏の出だし
「小沢たたきの一色になるのではと懸念されたが、毎日新聞には多様な報道を心掛けようとの姿勢が感じられ、好感が持てた」

吉永氏の中心論点はこれだ。
「国民が何より知りたいのは、これまで法廷での犯罪事実の証明で説明責任を果たし『黙して語らず』を貫いてきた検察が、今回意図的なリークで世論を誘導した事実はあったのかどうかであろう」

柳田氏の見解はちょっと複雑だ。まず、こう提起する。
「日本の国の在り方に関わる重要な問題として、捜査と報道の在り方について問いたい」
これは、捜査当局の強権、秘密主義など「恐るべき『捜査王国』」という問題意識なのである。「『特捜』崩壊」(石塚健司著、講談社刊)が例示されている。その上で、今回の最大問題点をこう述べている。
「この事件では、起訴時点で、大久保容疑者が違法性を『大筋認める』との報道が一部でなされたが、後で弁護人が否定した経過を見ただけでも、検察の情報操作を疑いたくなる」

田島氏の論点もほぼ同じである。、
「今回の捜査は、総選挙が間近な時期に野党党首をターゲットにし、しかも贈収賄とは異なる政治資金規正法違反という点で極めて異例と言え、ジャーナリズムの観点からは検察への監視、検証が厳しく求められてしかるべきケースである。
ところがメディアは、全体として検察のリークにもっぱら依拠し、その筋書きを追認する報道に終始してきた感がある」

小沢問題の核心はやはりこうだろう。違法性があったか否かと言う問題はありながらもそれはむしろ口実に過ぎず、「検察ファッショ」が焦点であると。それも、現与党体制の保守という意図をあからさまに持った捜査だったと。こんなことを放置すれば、民主主義が国家暴力によってやがて殺されていきかねないという問題ではないか。そしてそれも、その国家暴力を「大本営発表」によって追認・賛助してきたマスコミの問題も含まれているのではないか。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今夜10日十時必見番組「ガ... | トップ | 本山さん亡くなる。   »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
市田書記局長のピンぼけ発言 (文科系)
2009-05-11 23:44:53
本日小沢氏が党首辞任表明をした。それに関わって各党の談話が紹介されていたが、日本共産党・市田書記局長の談話はこんな内容だった。

違法性がはっきりしていない「政治団体献金」に関わった秘書逮捕とか、異常なばかりに異例な捜査とかには全く触れずに、ただ「説明責任を」と語っていた。
これでは、検察ファッショへの協力者ではないか。問題の本質についてのピント外れも良いところだと思う。ご自分らが不当なファッショにあった時に、誰も助けてくれなくなるぞ!
返信する
今後のマスコミの小沢報道 (文科系)
2009-05-12 00:11:57
党首辞任の小沢に、早速次の矢が待っていたらしい。マスコミが今度は、「離党」「議員辞職」と言い出した。党首辞任で許さないというわけだ。さもありなんと思う。

この攻撃は官僚体制の保身、それへのマスコミ協力取り付けによって始められたものだと思う。とすれば、政権につくかも知れない民主党への官僚の全てを知り尽くした小沢のイニシアティブを、許容しておくわけがない。こういう問題としては珍しく今までは執拗に「説明責任」を追及し、今度は「説明責任」でもって「離党」「議員辞職」の大合唱なのだろうと思う。小沢をやっつけておくほどに、政権についた民主党の官僚への矛先が、びびってにぶるだろうというわけだ。
この間にも、小沢よりも遙かに酷い「未記帳献金」の二階については、何の進展も報道もない。何という悪辣な奴らだろうか。

あくまでも政権交代阻止。マスコミもその決意なのだとさえ思う。
これをファッショと言わずして何と言ったらよいのだろうか。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。