政権批判で不許可 違憲でした 催し打ち切り姫路市が謝罪(15.10.1 毎日新聞)
兵庫県姫路市は30日、安倍晋三政権を批判したビラや発言を理由にJR姫路駅前の広場で7月にあった催しを中止させたことについて「集会の自由を保障した憲法に違反した行為だった」と認め、主催者側に謝罪した。
催しは西播地域労働聡連合(西播労連)の主催で7月24日、市管理の「姫路駅北にぎわい交流広場」で開かれた「駅前文化祭」。政権批判のビラを掲示したり、寸劇などで「安倍政権ノー」と訴えたりした。市は「公共の広場の利用趣旨に合わない」などとして催しの途中で広場の使用許可を取り消し、催しは2時間で打ち切られた。西播労連側は8月、「中止させた行為は違憲」として、損害賠償など約220万円を求めて神戸地裁姫路支部に提訴していた。
市は30日、西播労連側に市役所で直接謝罪。松本孝明・都市拠点整備本部副本部長は「今後は中止する際のマニュアル作りを進め、二度と過ちを起こさないようにしたい」と話した。
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最近自治体が管理する文化会館などの公共施設や図書館などの文化施設で政府を批判する内容の集会や展示などに施設の使用を許可しない事例が増えています。
右翼団体や右翼的な思想の持ち主から安部政権を批判する主張を敵視したり、自分の気に入らない主張や展示が公開されることを拒否して、公共施設の管理者である地方自治体や文化施設に直接抗議に訪れたり、宣伝カーを乗りつけたりするケースが増えてきています。
このため直接抗議を受けたり、まだ抗議を受けていなくても抗議がくるのではないかと恐れるあまり、理由をつけて施設の使用を断わったりするようです。
また図書館で「はだしのゲン」など反戦的な書物を開架から書庫に移したりするケースも起きています。
姫路市の場合、市に対して直接西播労連の集会に抗議があったのかどうか、この記事からだけではわかりませんが、少なくとも抗議がくることを恐れたのだと思います。
最近強まっているといわれるヘイトスピーチもそうですが、自分の主張や考えにあわないものは認めず、物理的な力を用いてでも排除しようという風潮が強まっているのは民主主義の危機です。戦前はそのような「暴力」のためモノが云えない社会が作られ、戦争へと進んでいった経験を想い出して、今の状態を改めるために自治体などが勇気を持って理不尽な要求には毅然と対処してほしいと思います。
いまネットでも自分と考え方が違う発言者に対してその人の人格まで否定するような過激な言葉の攻撃が行われていますが、そういう人は自分の主張が論拠や論理を欠いていることを自覚しているのでしょうか。冷静に論理が通る社会でありたいと思います。
大西 五郎
兵庫県姫路市は30日、安倍晋三政権を批判したビラや発言を理由にJR姫路駅前の広場で7月にあった催しを中止させたことについて「集会の自由を保障した憲法に違反した行為だった」と認め、主催者側に謝罪した。
催しは西播地域労働聡連合(西播労連)の主催で7月24日、市管理の「姫路駅北にぎわい交流広場」で開かれた「駅前文化祭」。政権批判のビラを掲示したり、寸劇などで「安倍政権ノー」と訴えたりした。市は「公共の広場の利用趣旨に合わない」などとして催しの途中で広場の使用許可を取り消し、催しは2時間で打ち切られた。西播労連側は8月、「中止させた行為は違憲」として、損害賠償など約220万円を求めて神戸地裁姫路支部に提訴していた。
市は30日、西播労連側に市役所で直接謝罪。松本孝明・都市拠点整備本部副本部長は「今後は中止する際のマニュアル作りを進め、二度と過ちを起こさないようにしたい」と話した。
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最近自治体が管理する文化会館などの公共施設や図書館などの文化施設で政府を批判する内容の集会や展示などに施設の使用を許可しない事例が増えています。
右翼団体や右翼的な思想の持ち主から安部政権を批判する主張を敵視したり、自分の気に入らない主張や展示が公開されることを拒否して、公共施設の管理者である地方自治体や文化施設に直接抗議に訪れたり、宣伝カーを乗りつけたりするケースが増えてきています。
このため直接抗議を受けたり、まだ抗議を受けていなくても抗議がくるのではないかと恐れるあまり、理由をつけて施設の使用を断わったりするようです。
また図書館で「はだしのゲン」など反戦的な書物を開架から書庫に移したりするケースも起きています。
姫路市の場合、市に対して直接西播労連の集会に抗議があったのかどうか、この記事からだけではわかりませんが、少なくとも抗議がくることを恐れたのだと思います。
最近強まっているといわれるヘイトスピーチもそうですが、自分の主張や考えにあわないものは認めず、物理的な力を用いてでも排除しようという風潮が強まっているのは民主主義の危機です。戦前はそのような「暴力」のためモノが云えない社会が作られ、戦争へと進んでいった経験を想い出して、今の状態を改めるために自治体などが勇気を持って理不尽な要求には毅然と対処してほしいと思います。
いまネットでも自分と考え方が違う発言者に対してその人の人格まで否定するような過激な言葉の攻撃が行われていますが、そういう人は自分の主張が論拠や論理を欠いていることを自覚しているのでしょうか。冷静に論理が通る社会でありたいと思います。
大西 五郎
ほら、文ちゃん、あなたの事ですよ。