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日本サッカー希望の星とザック監督など(31)岡崎慎司の言葉 文科系

2011年01月15日 07時43分24秒 | スポーツ

 本日の新聞に、岡崎慎司のこんな言葉が載っていた。同点にされ、川島退場で10人になったシリア戦のピンチを救った自分のプレーを評したものだ。理屈の分からない評論家など、「強引な中東ひいき・川島のペナルティー判定への後ろめたさが、岡崎への甘い判定となった」ように語るむきもあったが、岡崎自身のこの言葉を聞くとかえって彼の凄さが分かる思いだった。こう語ったのだそうだ。

『裏に抜け出したからこそのPKだと思う。うまく(パスを)受けたらファウルをとってもらえた』
 事実は、この通りなのだと思う。2人の敵ディフェンダーに挟まれつつも、その間を縫って裏へ抜け出した。それでも、そこで倒されただけなら、ペナルティーにはなるまい。抜け出してボールを受けていたからこそのファウルなのだと思う。「あそこでボールを受けたその僕を、敵が倒した」。これを「得点妨害」とみなされたわけである。
 昨日のこの欄でこういうことを書いたが、これと同じ考え方で岡崎はあのプレーの自己評価をしたのだと思う。
『岡崎がよく「あそこにいたということを褒めてください」ということがあるが、ワンタッチゴーラーとは、そういうものだし、日本FWのそれなりの王道はまだその段階。それでも岡崎は南ア大会各大陸世界予選の得点王になったのだから』

 上記プレーの自己評価に続いて、岡崎はこうも語ったようだ。
『どこで出ても自分の持ち味を出すことは自信がある』
 代表の中でもいじられ役を務めている岡崎にそぐわないような、満々たる自負心ではないか。イブラヒモビッチのように大きくも、強くもないし、エトーのような爆発的スピードがあるわけでもない日本人、岡崎。出だしの数歩だけで勝負を決めるこのワンタッチゴーラーは、走り込む位置取りだけで勝負するのである。昔グランパスにもいたことがあるワールドカップ得点王、ゲーリー・リネカーのタイプなのだろう。86年のメキシコワールドカップ得点王であり、イングランド代表として歴代2位の48得点を挙げ、「点で合わせる」事で知られた名選手である。ウィキペディアには、こうも書いてあった。
『20年間の現役生活において一度もレッドカードどころかイエローカードすらも貰ったことが無く、1991年には「FIFAフェアプレー賞」を受賞している。』
 岡崎にも、こんな選手を目指してもらいたい。ワンタッチーゴーラーの理想は、敵DFをして自分の体に触れさせもしないということだろうから、そういうトレーニングの意味も込めて。
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