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八十路ランナーの手記(434) 膀胱癌患者の手記④  文科系

2022年06月08日 10時26分10秒 | スポーツ

 26日の経尿道内視鏡手術以降、この3日に今後の方針も決まって「疲れぬ程度に」と言う運動許可も出たので、やっとランナーとしても動き始めている。

 4日に我が家の18階段往復を30回、6日には40回。そして、7日にはジムへ行き、ウオームアップ歩行を含めて30分3・4キロ走ったが、最高速度は8・5キロ時ほどだ。走ったのは、26日の手術前23日に10キロ走って以来半月ぶりのこと。
 久しぶりの走行初めに、ある変事があった。ウオームアップ歩行からやがて走り始めてちょっとの段階で、弱い方の左膝に違和感、軽い痛みが生じたのである。けれど、「アップが完了するころには治るのではないか」と思いつつ走り方をあれこれと工夫していたら、3~4分で解消して走り続けられた。こんな時はいつも我ながら「ほっ」という感じ、嬉しかったこと。そういう工夫力含めて、ランナーとしての出発点には立っていられたと確認できた喜びはとても大きかった。この間もスクワットなどを絶やさなかったことも関係しているのだろうし、ここ2年半ほどまえから走法変更してきたフォアフット走法の合理的な走り方もちゃんと身についていたようだ。

「今、半月のランなしだと、これぐらい」という「感じ」が分かったのがまた、一つの財産になる。
「身体が若いと癌が早く進む」と聞くが、野菜スープなど活性酸素対策は毎日ちゃんと摂っているし、「癌が治っても身体が老いては意味がない」とも思うから、こんな生活を続けていく積もりだ。
 ちなみに、いつも思うことだが、久しぶりに走ると、走るというのは人生を前向きにさせてくれるものなんだなと改めて感じられる。ギター教室通いの練習もよく続けているし、本も良く読めるというように。この半月ほどやっているギター曲は、いずれもバッハの「チェロ組曲第1番のプレリュード」(イギリス人ジョン・ドアルテ編曲)と「BWV998リュート組曲のプレリュード」。いずれも、僕の25曲ほどの暗譜群の中の曲で、その復習というかより仕上げるというか、そんなことをやっている。「好きな曲をより好ましく弾けるように」、和音を聴きながらあれこれと指を動かしているのは、僕の人生最大の楽しみになっている。


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