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平和百人一首 (十三)       まもる

2009年02月22日 16時37分42秒 | Weblog
幾千万の命安らぎおほらかに
    新憲法は史をかぎるなり     千葉  角田博子


たたかひに死なざりし命還り来て
     桜狩する春に逢ふかも     和歌山 橋爪 啓


■昭和22年ごろから、菊池章子の「星の流れに」が売れはじめた。吹き込んだのは1年前で、闇の女と呼ばれた街娼に転落した満州が帰りの女性が新聞に投書しているのを見た清水みのるが、憤りをこめて書き上げた詩に利根一郎が曲をつけた。歌い手には社会性が出せると、菊池が選ばれたというが、最初は淡谷のり子に持ち込まれ、パンパン歌謡はいやだと、淡谷がけったとの説もある。
「最初は自分でも歌うのが恥ずかしかった。特にステージに立つときは演出の都合上、ネッカチーフをかぶり、肩にショルダーバックというスタイルをとらされて、抵抗がありましたが、マキノ雅弘さん(映画監督)に絶対に流行する歌だからと、激励されて」と菊池は語っている。
ただし、菊池によれば23年ごろから、NHKの放送では「星の流れに」が禁止された。”こんな女に誰がした”と開き直る部分が忌避されたというのである。


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