ここまで岡崎について3回連続で書いて来た。まず、『岡崎、得点ランク4、3位も間近』、『岡崎、得点3位に迫るその訳』。次いで、「ドイツキッカー誌で、前半戦のポジション別ランキングFW部門で8位になった」、「8位は8位でも4位にこの上なく近い8位」、などなどを。当然なのである。何度も言ってきたように、岡崎は今期8得点の内7得点を、最近の8ゲームであげたのだから。
さて、マインツの、シュトゥットガルトとのアウエイ戦実況中継を観て、今帰ってきたところだ。1対2で勝利、岡崎は先制されて追いつく同点弾を上げた。9得点目である。これによって得点ランク5位は確実で、おそらく4位に入ったと思う。3位が10得点で、4位9点に5人いて、そのうち4人はゲームを終えて無得点、1人のゲームが明日なのである。さらに、最近の9ゲームで8得点を挙げた岡崎にしてみれば、3位の10得点とか、1位の11得点(2人)とかも十分に射程内で、それも時間の問題のようにも思われる。本当に楽しみになってきたが、今日のゲームでの岡崎を先頭に立てたチーム得点戦術の傾向などから、いろいろと予想、想像を逞しくしてみよう。
本日のゲームでも、岡崎は実に上手く得点機を作る。24,38分とシュートまで持って行き、次の39分の場面で同点弾を決めた。同点弾場面はこういうもの。ロングパスに酒井高徳だったかとゴール正面の競り合いでわずかに抜けだし、飛び出した敵キーパーよりも一瞬早くヘッドで右前に落として無人ゴールへ流し込んだのである。この三つのシュート場面で分かる今の岡崎のチーム内特長はこんなふうだ。
①味方が彼の抜けだし目がけてどんどんパスしてくる。
②そのパスに一瞬走り勝ったり、駆け引きでもぎ取ったりと、上手いし、粘り強く、抜け目がない。
③ボール収めに失敗しても、その相手を追い回して、二の矢三の矢と好判断で味方有利に持っていくことも多い。とにかく、速い状況判断によるダッシュ・チャレンジを繰り返すから、粘り強くチャンスを作れるのだ。
過去の日本人選手は高原が11点で、香川が13点だったから、彼等を抜く事は確実だろう。これで、ブンデスリーグ得点ランク・ベスト3などに入ったら、香川と同格の大ニュースであろう。今のドイツには世界の点取り屋が集まっているのだから。何度も言うが、その可能性は十分である。岡崎の最近9ゲームで8得点という急成長は、岡崎が、最近確立された今のチーム最高得点戦術の核弾頭になっている事を示しているだから。