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八十路ランナーの手記(337) 老いとウォームアップ  文科系

2021年01月20日 00時05分52秒 | スポーツ

  前回「老いたのか」と不可逆的なようなことを書いたが、今日のランニングで新たに気づいた知恵が一つあった。すでに知っていた当たり前のこと過ぎて恥ずかしいのだが改めて、「年を取るほどアップが必要」、「それもこんなに寒くなると特に、速度は落とし、時間も長く」ということ。
 1月になって今日まで10日走ったというように僕として珍しく入れ込んで来た分、年寄りランナーのこういうアップ原則をどうも忘れていたようだ。それで、走り出し初めのうちに疲れてしまって成果が上がらなかったのを「不調」と誤解していたのではないか。今日そう気づいたのは、思い切ってアップのやり方を変えてみたら、ちゃんと走れたからである。

 今日の9キロ超のうちのウオーム・アップは、3キロ20数分。それも時速にして初めの1キロは7キロ時台前半から、20分過ぎても8キロ時台半ばほどまでで走ってみた。すると、それ以降が最近なかったほど見違えるように足が進んだのである。最後2周2キロちょっとの1分ペース計数字などは、気づいて見たら時速10キロを超えている時もあったりして、その2キロラップを計ってみたかったと後悔したほどの走りができた。自分が元々アップ不要の身体だったから、入れ込んだ日が続いたりすると、ついついアップ2キロも行かぬうちに9キロ時ほどで走り出してしまってすぐに疲れると、そんなことばかりをこの1月になってからやっていたように、今は思われるのである。ちなみに、今日のアップ分も含めた9キロちょっとの計測は、平均キロ速度が7分3秒、ストライド84センチ、1分平均の心拍数が151だった。

『アップは最低20分、それも7キロ時などの低速からちゃんとやれ。でないと、寒い日は初めに疲れて、5キロも走れなくなってしまう』
 今の自分にはとても貴重な体験だった。 

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