小沢代表の一週間ほどの動向は国民や政局を大きく揺らしました。
最初はあれだけ「密室協議はやらない」と言っていた『党首会談』
を行い、国民を驚かせました。
その要因はアメリカや財界、自民党などの波状的な圧力にあった
のでしょう。福田首相との会談では①大連立、②自衛隊の恒久派兵
法、③民主党への閣僚ポストまでが話されていたことが報道されま
した。
「民主主義の崩壊だぜ」、「あの二人は何を考えているんだ」と複
数の友人が電話をしてきました。私も大きな不安とショックを受け
ていました。
極めつけは『辞意表明』です。正直がっくりしましたが、そのう
ち『国民の意思を軽視する』ふたりに憤りがこみ上げてきました。
そして、今度は『撤回』です。小沢さんが代表に留まることで民
主党の分裂、そして、参議院が与党と小沢新党で過半数になるとい
う最悪の事態は回避されました。
今回の騒動で日本の平和はどうなるのでしょう。九条運動にとっ
て一番の問題は、ふたりが合意した『自衛隊の恒久派兵法』です。
自民党の幹部は「次期国会で法案を提出したい」と言いました。
この法律は、自民党や民主党の『専門部』の検討内容から判断する
と『派兵先での武器使用を認める』『いつでもどこでも派兵する』
という、危険な条文が書き込まれる恐れもあります。
次の問題は国民の政治不信が大きくなり、九条や平和についても
関心が薄くなるのではないか・・、杞憂であればいいのですが心配
は尽きません。
九条運動を大きく広げ、どのような事態になっても『九条をまも
る』人を過半数になるよう頑張らねば・・・とこの事態に遭遇して
強く思っている次第です。