■The Last Time / The Rolling Stones (Decca / キングレコード)
国連や諸所の首脳会議において、北朝鮮の暴挙に関するあれやこれやが話し合われていながら、結局はひとつの纏まった議決が出せない要因と思われるのが、当事国たる北朝鮮がその場に入っていないからじゃ~ないでしょうか。
何か欠席裁判の如き、一方的な批判や論拠に乏しい擁護の姿勢も、つまりは北朝鮮が今、何を考え、どうして行動しているのかの明確なものが不明だからと思うんですよ。
特に国連には北朝鮮の代表が入っているんですから、その場で思いっきり世界に向けて、自国の方針を述べさせる事が無かったら、制裁や慎重な姿勢なんてものは、それほど実行力が発揮出来ないような気がします。
そして、ど~せなら、アメリカと北朝鮮の公開討論会や両国に加えて中国、ロシア、韓国、さらに日本を交えたパネルディスカッションというのは、ひとつ間違えれば、史上最強のお笑い劇場になる可能性も秘めてはいるんですが、それなりに意味があるのかもしれません。
また、北朝鮮がアメリカに話し合いを求めているにしても、金正恩が自国から一歩も出ないという腰抜けの姿勢じゃ~、相手にされないのは分かりきった話ですし、なんとっ!
今に至るも親分の中国へ挨拶に出向きもしていないという事実には、呆れ果てるばかりですよ。
う~ん、こんなんじゃ~、話し合いなんてのは、やっぱり無理なんでしょうかねぇ……。
こんな書き方は嫌なんですが、最初っから自分達の主張だけを言い放ち、相手の話に耳を傾け、折り合える道を捜す努力なんてものが現在の北朝鮮には望めないとしたら、最後の言葉は怖い結果に繋がるしかないでしょう。
そこで本日は、そんな北朝鮮の指導者にぜひとも聴いていただきたいという願いを込めて、ローリング・ストーンズが1965年に放った、初めてのオリジナルヒット「The Last Time」であります。
そうさ お前に言ったのは 一度や二度じゃ~ねぇだろぉ~~
お前は俺の忠告なんか聞いてくれないんだなぁ~~
俺を喜ばせることもしねぇ~しなぁ~~
お前なら 簡単なはずなのに
今度が最後かもしれないぜっ
今度が最後だっ
たぶん 今度が最後だろうなぁ~~~
そうさ お前に言ったのは 一度や二度じゃ~ねぇだろぉ~~
誰かを血祭りにあげなきゃ~ 収まらねぇ~~
お前が改心するチャンスだぜっ!
俺の気持は ずぅ~っと前から 離れていたんだよ
今度が最後かもしれないぜっ
今度が最後だっ
たぶん 今度が最後だろうなぁ~~~
皆様ご存じのとおり、ストーンズは1963年の公式レコーディングデビュー当初より、黒人ブルースやR&Bのカバーを得意ネタにし、そっち方面のシングルヒットも出していたんですが、さらに飛躍を目指すためにはバンド自らが書いたオリジナル曲が必要という方向性から、ミック・ジャガーとキース・リチャーズがコンビを組んでそれに取り組み、どうにかシングル盤A面曲として最初に納得出来る成果となったのが、この「The Last Time」だったというのは、今や推察というよりも、歴史になっているはずです。
そしてストーンズならではの個性的なサウンドを確立させたのも、これが最初と言われているとおり、ブライアン・ジョーンズが弾き出す執拗でハードなギターリフとミック・ジャガーの猥雑でソウルフルな節回しが、何よりもキャッチーなロックに昇華された傑作!
どうだっ!
この歌詞が、あんたにはジャストミートじゃ~~ないのかっ!?
まあ、どっちがだよぉ~~、と言われてしまえば、ミみフタもないのが、現在の世界情勢ではありますが、サイケおやじとしては、ディスグッビ~ザァラァ~スタイム♪ と口ずさむ毎日であります。
最後になりましたが、来年は韓国で冬季オリンピック大会も予定されていますから、もしもこれ以上の混乱が起こったら、それがダメになるかもしれないという危惧も考えていただきたいものです。
そして今後の予測として、中国の指導部から金正恩が呼び出される可能性が高いと思うんですが、いかがなものでしょう。
そうなれば、少しは状況が好転するかもしれませんが、果たして金正恩にその度胸があるのかは未知数どころか、否定的な意見が多いんでしょうねぇ……。
うむ、もしも今度の冬季オリンピックが潰れたら、その犯人は誰になるか!?
嫌~~な予感が押さえきれないのでした。