OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

1972年の美味しすぎるヒット曲

2012-09-03 15:47:23 | Rock

Go All The Way / Raspberries (Capitol / 東芝)

ここ数日、ずうぅ~~~っと頭の中に鳴り響いていたギターリフ……。

う~ん、これ、なんの曲だったけ……???

そういう思いは、なんとも精神衛生には好ましくありませんよねぇ。

しかし、それがパァ~~っと晴れたように思い出せた時の爽快感は、筆舌に尽くし難いものがあります。

実は本日ご紹介のシングル曲「Go All The Way」こそが、サイケおやじにとってのそれでありました。

演じているラズベリーズは1970年代の洋楽にリアルタイムで親しんだ皆様には、絶対に忘れられないグループでしょう。活動期間は実質的に短かったんですが、中心人物のエリック・カルメンが以降もソロシンガーとしてヒットを飛ばし続けていた事が、結果的にラズベリーズを不滅の存在にしているのかもしまれん。

ただし、ラズベリーズがやっていた元祖パワーポップなスタイルは、その素直さゆえに決定的な後継者が現れなかった事も、ある意味では特筆されるように思います。

中でも「Go All The Way」は、前述したギターリフのリズムの組み立てやハードな音感が本当に完成され過ぎというか、ちょっとでも似たような事をやらかしてしまうと、あっ! ラズベリーズっ!?!

なぁ~んて言われてしまうんですねぇ~~~。

例えば我国でも、チューリップとかゴダイゴあたりは言うに及ばず、チャコヘルやレイジー等々、相当にやってしまった印象が今も強いのは、それだけラズベリーズの影響力が大きかった証だと思います。

しかしラズベリーズが、この「Go All The Way」を大ヒットさせるまでに作り出した秘密の中には、ビートルズやバッドフィンガーに通じるメロディラインやコーラス、ザ・フーやストーンズ等々のブリティッシュっぽいリズムギター系のリフ、そしてアメリカンロック特有のカラっとしたフィーリングが、とても上手くミックスされているのは明らかでしょう。

言いかえれば、ラズベリーズが練りに練った成果が「Go All The Way」であって、これをコピーすれば、1972年当時のロック&ポップスの流行の要点がアッという間に分かってしまうという、なかなか要領の良い、便利な参考書ですよねぇ~。

ということで、ラズベリーズがその人気とは正反対に、何故、活動期間が短かったのか? その答えのひとつが、作り出していた楽曲のレベルが高過ぎたがゆえのネタ切れか……??

そんな穿った考え方をしているサイケおやじではありますが、ラズベリーズが残してくれた楽曲は、ほとんど全てが好きなのも、また本音の告白であります。

そこで皆様にも、ぜひともお楽しみいただきたく、ひたすら願うばかりではありますが、きっとサイケおやじ同様に、何時か頭の中に深淵な記憶のメロディやギターリフが鳴り響くに違いない!?

これは確信の推察とさせていただきます。

コメント (8)
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