OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

これがファンクだっ! ファンキーだっ!

2012-08-24 15:11:25 | Soul

ファンキー・ベティ / Betty Davis (Just Sunshine Records / CBSソニー)

ここ数日の我国外交の見苦しいザマは、恥ずかしいやら、呆れるやら……。

相手国の非礼も異常とは思いますが、それと同じ気持になって泥仕合をやっている野田ってのは、本当に総理大臣なのかっ! 子分どものボンクラさ加減も極まっていますが、やっぱりねぇ……。

そこで、ど~せ、ドロドロやるんなら、ファンクとはスマートに演じてこそ、ファンキ~~~♪

と、本日の主役たるベティ・デイビスのお姉さまから、キツ~イお説教をぶちかましていただきましょう。

ご存じのとおり、彼女はファンションモデルであり、また有能な作詞家でもあり、一番知られているのは、今日でもモダンジャズの帝王と崇められているマイルス・デイビスの元妻にして、絶対的なファンキークイーン!

とにかくビジュアルも、やっている事も全てが、カッコE~~♪

そういうブラックミュージックの輝けるスタアであって、そのあたりは掲載したシングル盤のジャケ写からも、皆様には充分納得いただけるものと思います。

しかしそれはマイルス・デイビスとの結婚でそうなったわけでは決してなく、それ以前のベティ・メイブリー時代から各方面に作詞を提供し、ファッション感覚もモデルという職業意識以上のぶっ飛びがあったそうで、流石の帝王たるマイルス・デイビスも完全にゾッコン、イチコロにされていたのは、そのあたりに要因があろうという推察は易いでしょう。

なにしろ正式に結婚した1967年以降、まず帝王自らがスーツを脱ぎ、サイケデリックど真ん中のギンギンファッションに身を包んだばかりか、ベティ・デイビスに捧げて「Mademoiselle Marby」なぁ~んて曲まで演奏吹き込みしているんですねぇ~♪

それが隠れ人気アルバム「キリマンジャロの娘」に収録され、当然ながらというか、そのジャケットにもベティ・デイビスが登場しているんですから、いやはやなんとも、男は女で変わる!

それが証明された立派な事件(?)でしょう、これは。

また一説には音楽面においても、ジミヘンやスライをマイルス・デイビスに紹介したのが、これまたベティ・デイビスの仕業と言われていますし、結局は2年ほどで終わってしまった結婚生活も、今となっては「歴史」の一幕なのでしょうか?

もしかしたら、あの「ビッチェズ・ブリュー」だって、彼女が帝王の前に現れなければ、作られなかった??? そんな妄想さえ浮かんできますから、ますます意味深!? 同時期には夫婦付随でベティのボーカルセッションが録られていたという噂もありましたですねぇ~♪

さて、そういうベティ・デイビスですから、帝王と別れてからも周囲はチヤホヤ♪♪~♪ モータウンでの仕事やソロシンガーとしてのデビュー企画も持ち上がり、なんとっ! T.レックスのマーク・ボランの熱心な勧めにより、ついに制作発売されたデビューアルバム「ベティ・デイビス」には、サンフランシスコ周辺のファンキー&ファンクな面々が大集結し、なかなか決定的な名盤になっていますが、これについては何れ、取り上げたいと思います。

で、いよいよ本日ご紹介のシングル曲「ファンキー・ベティ / They Say I'm Different」なんですが、これは1974年に出た同名2ndアルバムからのカットながら、曲作りやプロデュースは完全に自前の世界!

前述のデビューアルバムがグレッグ・エリコのプロデュース、さらにその繋がりで豪華絢爛なサポートメンバーを集めていた事を鑑みれば、こちらはマイク・クラーク(ds) やコーネル・デュプリー(g) 等々、職人肌のミュージシャンを思いのままに操った(?)ベティ・デイビスの趣味嗜好がモロに出ているように思います。

なにしろイントロからメッチャ、ファンキーなギターが登場し、ラップ系ボーカルで何を歌っているのか、ほとんど理解不能なベティ・デイビスのボーカル! その背後で蠢くスライドギターとシャープなピートのドラムスに絡むベースの辛辣さ!!

あぁ、これで腰が浮かなかったら、ファンク&ファンキーを楽しむ遺伝子に欠けていると断言したくなるのは、例によってサイケおやじの強い思い込みです。

しかし、実際にカッコ良すぎて、ど~にもなりませんよっ!

スバリッ! こんな駄文を綴っている自分が恥ずかしくなるほどです。

ということで、ここまで潔くファンキークイーンを演じているベティ・デイビスは、実質3枚のアルバムを出してから以降は沈黙……。

今は何をやっているのかなぁ~~~。

とにかくファンキーにもスマートさ、品性が時には必要でしょう。

そう思っていたら、例の外交問題における手紙の問題なんて、バカ丸出し以外の何物ではなく、互いにキモがちっちゃい事を世界中に晒したにすぎません。

そんな思いに囚われてしまう国民が少なからず存在しているのですから、ちったぁ、自覚して欲しいもんですねぇ、リーダー各々には! 

ベティ・デイビスのイカシたファンクは、そういうバカどもにも良いクスリになるはずですよ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする