■ラブ・ステップ / 越美晴 (RCA)
夏になると無性に聴きたくなる歌のひとつが、本日ご紹介のシングル曲です。
演じている越美晴は昭和53(1978)年、この「ラブ・ステップ」で颯爽とデビューしたわけですが、決して安直な歌謡アイドルではなく、自作自演のシンガーソングライターとしてピアノを弾き語り、さらにそのアクションも相当に男好きのするルックスと相まっていましたから、今日でも活動を続けているコシミハルの初期が忘れられないという中年者も多いと推察しております。
もちろんサイケおやじも、ちょいとしたスケベ心優先ではありましたが、越美晴は気になる存在♪♪~♪
というか、実は18歳で芸能界に登場した時の越美晴はその前段階において、いろんなオーディション番組やプロダクション主催のコンテストに出場していた履歴があり、こうしてデビューのスマッシュヒットを放った時には、サイケおやじの仲間内ではそのあたりの経緯を詳しく知っていた者から彼女の情報を得ていた事もあり、さらには知り合いのバンド仲間の妹ではないか!?
なぁ~んていう噂もあったほどです。
肝心の楽曲は既に述べたとおり、越美晴の作詞作曲に矢野誠のアレンジが上手く融合し、ラテンフュージョン系のサウンドとメロディはセルジオ・メンデスからダイレクトに影響された夏向きフレィヴァーがいっぱい♪♪~♪
しかもライプで歌う時の彼女はピアノを弾きながら、要所で「のけぞりのポーズ」をキメるという、なかなか激ヤバのアクションが人気を呼び、同時にサイケおやじは彼女の足首の雰囲気の良さにも、グッと惹きつけられていましたから、いゃ~、なかなか人気が沸騰していましたですねぇ~~♪
ある意味では決して露出度の高い衣装なんか必要としない、本質的な着エロだったような気もしていますが、まあ、そういう部分は同性から嫌われるポイントでもありました。
ということで、機会があれば越美晴は初期の映像をご覧になるのが一番に理解し易い存在ではありますが、残された音源も貴重だと思います。
なによりも、相当に質の高いシティポップスが、そこに凝縮されているのですからっ!
ただし、残念ながらサイケおやじが好きな越美晴は、そこまで……。
時代の流れと彼女の音楽的成熟が後には所謂テクノとか、それっぽい方向へと進化していったのには、ちょいと刺激も受けましたが、流石についていけませんでした。
その意味で、「ラブ・ステップ」を夏になると聴きたくなるのは、不思議と甘酸っぱい思い出に浸るという、この年齢になっては些か恥ずかしい気分ではありますが、好きなものは好きっ!
そういう告白をご理解願えれば、幸いでございます。