OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

爽やかにお洒落な1968年のセルメン

2011-07-08 16:19:39 | Pops

Fool On The Hill / Sergio Mendes & Brasil '66 (A&M / キング)

早々と異常な猛暑としか言えませんよねぇ~~。

そして混迷する国内状況は本日も同じく、そこで結果的に涼しい音楽を求めてしまうのがサイケおやじの本性ですから、このシングル盤を取り出したのも自然の成り行きというわけです。

もちろん「Fool On The Hill」は、ビートルズがオリジナルの素敵なメロディとして、誰もが一度は耳にしているはずでしょう。実際、何時聴いても和みます♪♪~♪

しかしセルジオ・メンデスは流石というか、もちろんオリジナルの和みは大切にしつつも、更にお洒落でクールな味わいを存分に醸し出し、これぞっ、傑作カバーバージョンの極みつきとして、世界中で大ヒットさせたのも当たり前田のクラッカーでした。

その要因は、とにかくセルジオ・メンデスの天才的なアレンジ能力と涼やかなエレピの響き、そして女性ボーカルの素っ気無いほどの節回しを彩るラテンパーカッションの上手い使い方だと思います。

ちなみにセルジオ・メンデスはボサノバのミュージシャンと分類されますが、確かに注目された時にはそうだったとしても、この「Fool On The Hill」が世に出た1968年当時は既に一般的なボサノバのブームは終わっており、そこから新たに進化した大衆音楽としての仕上がりはソフトロックとか、あるいはシティミュージックと呼ばれる後のフュージョンにも一脈通じるスタイルになっていました。

ですから、当時のメンバーはセルジオ・メンデス(key) 以下、ラニ・ホール(vo)、カレン・フィリップ(vo)、セバスチャン・ネト(b)、ドン・ウン・ロマン(ds)、ルーベンス・バッシーニ(per) とされていますが、おそらくはレコーディングセッションに助っ人が参加している事は確実であり、鮮やかな印象を残すストリングスはデイヴ・グルーシンの編曲でしょうか。

ということで、サイケおやじはセルジオ・メンデスの代表曲「Mais Que Nada」とならんで、この歌と演奏が大好き♪♪~♪ また、この時期に作られたアルバムも夏には手放せない必需品になっていますので、機会があれば、皆様もぜひ、どうぞ♪♪~♪

このぐらい爽やかで和みある世界が、本当に求められますねっ!

コメント (2)
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