OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

久々に会心のストーンズ

2011-07-03 14:23:54 | Rolling Stones

Shea Stadium 1989 / The Rolling Stones (bootleg = CD)

苦しめられた出張からも無事に帰還出来ました。

そこで本日は届きっぱなしのいろんなブツを開封し、ようやく楽しんでいる次第ですが、とにかくご紹介したいのが、ストーンズのブート2枚組CD!

なんとっ!? これまでサイケおやじは部分的にしか聴いたことがなかった、1989年10月10日のライプ音源で、おそらくはこの日の完全版じゃないでしょうか。

しかも客席からの隠密録音ながら、その場の臨場感とステージからの演奏の音圧バランスが、なかなか良好♪♪~♪ 久々に熱くさせられました。

☆Disc-1
 01 Intro.
 02 Continental Drift
 03 Start Me Up
 04 Bitch
 05 Sad Sad Sad
 06 Undercover Of The Night
 07 Harlem Shuffle
 08 Tumbling Dice
 09 Miss You
 10 Ruby Tuesday
 11 Angie
 12 Rock And A Hard Place
 13 Mixed Emotions
 14 Honky Tonk Women
 15 Midnight Rambler
☆Disc-2
 01 You Can't Always Get What You Want
 02 Little Red Rooster (with Eric Clapton)
 03 Before They Make Me Run
 04 Happy
 05 Paint It Black
 06 2000 Light Years From Home
 07 Sympathy For The Devil
 08 Gimme Shelter
 09 It's Only Rock'n Roll
 10 Brown Sugar
 11 Satisfaction
 12 Jumping Jack Flash
 13 Outro.

演目は上記に掲載致しましたが、ご存じのとおり、当時のストーンズはバンド崩壊の危機から奇蹟的な復活を遂げた新作アルバム「スティール・ホイールズ」を携え、7年ぶりの巡業ツアーを敢行していますが、これが賛否両論はあろうとも、ハイテクを駆使した音作りとライティングの新しさによって、確実に若年層を掴んだことは言うまでもなく、また旧来からのファンをも満足させるだけの説得力がありました。

そこには安定期のメンバー5人に加え、チャック・リヴェール(key)、マット・クリフォード(key)、ボビー・キーズ(sax) &アップタウンホーンズ、リサ・フィッシャ(vo)、シンディ・マイゼル(vo)、バナード・ファーラー(vo) 等々の助っ人が相当の働きを演じたことも忘れられません。

そして以降、ストーンズのライプは、こうしたサポートメンバーが欠かせないものになるのですが、だからと言ってバンド本来の持ち味が薄れてしまう恐れなんか、微塵も感じられないのが、この当時の勢いの凄さ!

やはり修羅場の後だけに、意識せずとも気合いがグリグリに入っていたんでしょうねぇ~~♪

ですからストーンズの演奏は十八番のファジーな荒っぽさが良い方向に作用したと言えば、それは贔屓の引き倒しではありますが、ブライアン・ジョーンズ期の楽曲も含めたヒットパレード的な選曲には、サポートメンバーの的確な助演によって新たな魅力が付加されていると思います。

中でも「Paint It Black」から「2000 Light Years From Home」、そして「Sympathy For The Devil」へと続く流れは実に新鮮! ここではサンプリングキーボードを駆使するマット・クリフォードの働きも重要でしょうし、ストーンズ本人達にとっても、様々な想いが交錯するブライアン・ジョーンズを良い意味での思い出に変えられた時の流れが、演奏に表れたんじゃないか?

サイケおやじの独断と偏見による妄想は、そう思いたいのが本音です。

しかし、だとしてもストーンズのサービス精神は流石であり、エリック・クラプトンをゲストにブルースロック大会を演じた「Little Red Rooster」の潔さからキースを主役にした「Before They Make Me Run」と「Happy」の二連発あたりは、まさに唯一無二の和みがいっぱい♪♪~♪

もちろん次々に飛び出すヒット&人気曲の数々には、自ずと夢中にさせられてしまいます。

ちなみに気になる音質は良好と感じていますが、もちろん同巡業から作られた公式ライプ盤「フラッシュポイント」やケーブルTV放送からのブートには及びません。しかし時には音割れするほどの迫力で録られたギターは結果オーライのR&R魂ってところでしょうし、数次上空に飛来する飛行機の爆音や余計な事を喋る観客の声が、これまた既に述べたような臨場感になっています。

まあ、正直言えば、特に「Angie」で顕著なマスターテープの撚れが他にも数か所ありますし、相変わらずテキトーなキースのギターやタイミングが合わずに十八番のゴマカシが目立つミックのボーカル等々、如何にもの状況がブートらしい憎めなさかもしれませんねぇ~。

しかしエリック・クラプトンが参加した「Little Red Rooster」は、文句無しの超目玉! 前述の「フラッシュポイント」やケーブルTVのテイクよりもエグ味の強いギターが凄いですよ♪♪~♪

ということで、発掘音源ブートとしては久々の会心作で、おそらくは1989年の巡業ライプ最良のオーディエンス録音だと思います。

あと、オマケ扱いで付属してきたのが下記掲載のCDで、内容は映画「レディース&ジェントルマン」のサントラ音源でしたので、本篇が公式DVD化された今となっては特に必要も無いでしょう。



ただし、それでもアナログブート時代のジャケットを再現したスリックは嬉しいところ♪♪~♪ ちなみにそこに掲載の曲目は件の初出LPと同じになっていますが、流石は公式盤からの「落とし」ですから、ちゃ~んと全曲収録になっていましたので、ど~せなら、新しくミックスしたライプ盤という体裁を望んでしまうのは、やっぱlり欲張りだと自嘲しています。

う~ん、やっぱりストーンズは最高!

仕事の疲れや諸々のストレスもブッ飛びましたですよっ!

虚心坦懐に感謝です。

コメント (4)
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