OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ついに届いたデラボニのオンツアー箱

2010-08-21 16:56:56 | Rock

Delaney & Bonnie & Friends On Tour with Eric Clapton
                              
(Rhino Handmade = 4CDset)


連日の猛暑の中を疲れきって自宅に辿りついたサイケおやじに、昨夜は嬉しいプレゼントが届いていました。

それが本日ご紹介のボックセットで、本年7月21日に前触れしていたデラニー&ポニーの傑作ライプ盤「オン・ツアー (Atco)」の大サービス拡張盤♪♪~♪

巡業に使う楽器ケースを模した、ちょいと大仰な箱にデジパック仕様のCDが4枚とプックレット、スチール写真が3枚入っていましたが、肝心のプックレットが手書きなんで、読みづらいのが難点でしょうか。

で、CD4枚分の演奏は、計4回のステージを1枚毎に纏めたスタイルですから、リアルタイムでのステージの流れが楽しめるというわけです。しかし中には録音機材か現場PAの不調で、どうやら中途半端になっている部分もあります。

また前述のプックレットに各ステージ毎の詳細が無いことも、ちょいと問題でしょうか。特に参加メンバーに関しては、初出のアナログ盤にクレジットがあったデイヴ・メイソンが、どうやら全巡業には参加していないことが、収められたメンバー紹介のMCからも推察出来ます。

しかし諸々の事情から省かれていたジョージ・ハリスン参加の演奏が明らかになったのは、素晴らしいことでした。

ちなみに収録音源は以下のとおりです。

☆Disc 1 / ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール:1969年12月1日
☆Disc 2 / ブリストルのコルストン・ホール:1969年12月2日
☆Disc 3 / クロイドンのフェアフィールドホール:1969年12月7日 (1st Show)
☆Disc 4 / クロイドンのフェアフィールドホール:1969年12月7日 (2nd Show)

各ディスクについては長くなりますので、明日から1枚毎にご紹介致しますが、気になる音質についてはリマスター&リミックスも含めて、なかなか良好です。しかし既に述べたように、全てのトラックがそうであるわけもなく、明らかにボツになって当然の部分もあるんですが、そこはファンが垂涎の奥の細道を堪能出来るひとつの喜びとして、やっぱり嬉しい復刻になっていると思います。

ただし、このボックスの仕様は外箱の大きさに比べて、中身が脆弱というか、デジパック4枚とプックレットだけならば、こんな無駄の多いパッケージは不要と思うのは、サイケおやじだけでしょうか?

如何にもライノ・ハンドメイドらしい自己満足が賛否両論でしょうね。なによりも収納スペースを考えて欲しいもんですし、もっとコンパクトにすれば、価格だって幾分は安くなったんじゃ……。

ということで、ちょっと不満優先の文章になりましたが、実際の演奏を聴いてしまえば、猛暑の中で血が逆流するほど、危険な興奮度は保証付き! エリック・クラプトンのギターはもちろんのこと、後にデレク&ドミノスとなるメンバーの踏ん張り、また主役のデラニー&ポニーのソウルフルでハートウォームな歌と演奏は、ロック黄金期の輝きに満ちていると思います。

ちなみに些か早いネタばらしになりますが、初出LP「 オン・ツアー (Atco)」に収録されたトラックのほとんどが、1969年12月7日の音源という真相も味わい深く、何故ならば、それ以外の演奏だって、完全に「お宝」の範疇を超越した凄さが堪能出来るのですから!?!

そのあたりは明日以降の掲載に続けますので、よろしくお願い致します。

コメント (6)
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