松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

世界柔道73kg級金メダルの大野将平はクールだった。

2013-08-29 06:18:54 | スポーツ

早く目覚めたので、メジャーリーグを見た。ダルビッシュは明日の先発だったのを

思い出し、リオの世界柔道を見た。大野の前の女子は相変わらず

ボクシングのような、手を伸ばしたり引いたりの、組手争いっていうのか

ヨーロッパ式の柔道にペースを巻き込まれ惨敗していた。学習効果がない

というか、なさけなくてテレビを消す寸前だった。しかし男子は違った。

大野は準決勝を勝っても、にこりともしない。まるで代表らしくないまるで

補欠のような態度だった。なにが面白くないんだろう、と考えた。何か不満が

あるように見えた。それが何かは分からない。

決勝はフランスのロンドン銅メダリストだそうだ。一応組み合ってくれるみたいだ。

襟をつかんだ右手がかなり絞られているようだ。

開始早々、大野が内股にいく。引手が甘かったのか、相手が回りすぎて「有効」だった

かな。いずれポイントを取った。なんか落ち着きすぎて不気味だ。気が乗らない風にも

見えてしまう。それほどクールなのか。そのすぐあとの組手で鮮やかな内股一本。

相手の態勢を完全にコントロールした、絵にかいたような一本だった。

礼をして戻る途中でやっと笑顔が出る。通路際の外人にハイタッチ。これが喜びの

最大の表現だった。コメントはどうかと聞き入った。

日本の柔道が一番強いんだ、一番美しいんだ、というところを見せたかった

と言う。「美しい」にピンと来た。体操陣もそう言っていたなあ。足のつま先まで神経の

行き届いた、ピンとした姿勢の「美しい体操」目指したのはそれだった。

同じだったんだあ。そしてそれが通用するJUDOだったんだ。

JUDOと柔道は違う。それがグローバルになった条件だ。

しかしそれでも日本が目指す柔道が通用したんだ。

JUDOに対して柔道が通用した。通用させた大学4年生に敬意を表する。

キミが世界チャンピオンだ。おめでとう。

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