今年は「角館ひなめぐり」が中止になったが、商家などは飾っていると聞いた。そこで「押絵びな」を確認するために、テレビに出た安藤醸造本店へ行くことにした。
「押絵びな」とは江戸中期に信州と東北地方で流行ったお雛様らしい。絵師の描いた下絵を元に、布で型を切り抜き、綿を詰めて、立体感を出した人形だ。
角館では地元の絵師、平福穂庵が描いた下絵が残されていて、これをもとに制作したのはどこの誰か、そもそも女の子の節句として作ったのか、お雛様と同じ意味合いで飾ったのか。いろいろ聞いてみたい事があった。
シカシ段飾りの1式が、開口一番「自家製」と聞いて、あまりのことにビックリして、あとはただただ写真を撮ることしか頭に無かった。
なるほど。冷静に良く眺めると、歌舞伎役者風の顔ではなく、カワイイ現代風のお顔になっている。う~ん。これを一から全部、作ってしまったとは。
その人物は、安藤家第11代の次女、安藤陽子氏。15年の歳月を掛け、2013年に完成したという。これを作ってみよう、作れる、と思う事自体普通でない。さすがは安藤家、感服つかまつりました。
なお、座敷蔵には当家に伝わる本物の押絵びなが飾ってある。
こちらは歴史を感じる古風な絵柄で、
馴染みの人物名や物語の一場面がある。
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