たまたま二度目の田んぼアートを見学に行くと、
団体様がマイクロバスで見えていた。
いや有名になったもんだな。観光客が来ているぞ、
と思っていたら、なかなか団体様帰らない。
軒下でお茶を飲み始めた。
しまいに、感想はどうですか、みたいな質問を浴びせて来る。
それが作業を担当したご本人様の団体だった。
遅ればせながら、団体様の囲んだ貯金箱に、小銭をチャリンチャリンと入れて、
ご機嫌取りみたいなことをしておく。
すると紙コップに良く冷えた麦茶が回って来た。
おもむろに連れの仲間が、根掘り葉掘り聞き始める。
古代米がどうだとか言ってるうちに、核心を突く回答を聞き出した。
これに使用した6色の米は、勝手に収穫しちゃならねえらしい。
「廃棄」という言葉が聞こえた。
つまり毎回、種もみだか苗だか知らんが購入しているのだ。
上手に描いた美人やナマハゲも、肖像権があって、農協自身で使用している、
ポスターやなんかの絵柄を、許可をもらって書いているらしい。
とんだところで、田んぼアートの理想と現実を知った。
いやー。何気ない風景の中に、きっちりと割り切った商売をしているんだね。
と思ってネットを検索すると、田舎館村と楽天が提携して色んな商品の通販を、
手広くやっている。
田舎館村得意の田んぼアートのジグソーパズルから、
村役場庁舎のプラモデルまで売っていたぞ。
キッチリ商売してんなー。
そういう、ことだったのかー。