秋田城は天平時代に造られた地方官庁の遺跡で、最も北にある古代の政治・軍事・文化の中心地だったそうです。
水洗トイレがあるのは、寺院・客館(迎賓館)に付属する建物で、奈良時代後半のものだから、今から1,200年以上前です。
人体から離れたウンコは、木樋(もくひ)を通って沈殿槽に運ばれます。
沈殿槽から大陸由来の寄生虫卵が見つかっているので、当時交易していた渤海国の使節を歓待したものと思われます。
僕らがポッチャン便所から解放されたのが、つい最近なことを考えると、何という先進性なことでしょう。
ただし当時、トイレットペーパーはありませんので、縄を使用していたか、木の葉の香りのいいやつを用意していたかも知れません。
これ以上望めないほどの天気の日の、トイレ見学でした。