10月18日が頭の中でずっと引っ掛かっていた。多分この日あたり、かつていた高校の創立何十周年記念行事が行われた日だったのかも知れない。
学校も多分に漏れず節目が好きだ。わざわざ3年前位から集金の額を多くして、その年に備える。「保護者負担の軽減」を叫ぶ教育委員会も、このことばかりは黙認しているのだろう。だって必ず呼ばれるからね。3年も4年も掛かって予算を組んで、何が出来るかって言ったら、大したことは出来ない。
例えば秋田に電気暖房の高校が3校ある。北国秋田で真冬の電気暖房はとても厳しい。授業も後半になってくると、蓄熱した夜間電力が底をつき、生徒は震えている。せめて補助暖房でもと思っても、FFストーブを各教室に備えるだけで、学校予算をはるかに超えて、県にお願いすることになる。
それで分かったのだが、人間の発する熱量はバカにならない。45人学級の頃の計算に基づいて設計されているので、おそらく45人と教師が一人いたら、間に合うのかも知れない。それが40人はおろか、分散授業で15~6人の教室になると、入った瞬間寒いのが分かる。
周年行事の規模を小さくするのは、とても難しい。早い人は2~3年で異動する。特に管理職は速い。赴任した時には、集金していて、予算も決まっていて、動かしようがない。ヒラで5年いた私は、疑問を持ったところで何をすることも出来ない。恒例行事となった周年事業は、何のためにあるのでしょうね。