空を見渡しても、どこにも雲がない快晴の天気の中を、二ツ井に入るやいなやガスが掛かって来た。町全体が雲の中じゃないスか。やはりここには水神様がいるらしい。
きみまち坂は、意外と分かりにくい場所にある。トンネルのせいだろう。道の駅に車を置くと、300m以上平行移動する必要がある。
それからが本番だ。なにしろ坂がきつい。第一広場、第二広場、第三広場と登って行き、キャンプ場へ至る。第3広場あたりから怪しくなっていき、「熊に注意」の看板がある。
川が見えないのであきらめて、かなり下りて行き、先ほどから座っているおじさんに尋ねてみた。テレビで良く見る景色は、どこから見えるのですかね。
その景色は、遊歩道をどこまで行っても、ないと言う。これから行くから、一緒にどうかね。と言われても、もう限界の私はまた登る元気はない。すると車で行く方法を教えてくれた。
キャンプ場まで車で行けるそうだ。やっぱりな。ガードレールが上の方に見たもんな。「夫婦岩」を過ぎて、「一本松」の道標を入るのだそうだ。
まさに絶景ポイントだった。しかもあの島田秀平先生の折り紙付きのパワースポットだった。
例年だと盛りなのだが、今年は遅れているという。おじさんは山道へ出て、オレを待っていてくれた。なんていい人なんだ。