日本の心・さいき

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一発勝負

2006-12-25 08:10:49 | Weblog
  競馬にしても、フィギャースケートにしても、柔道にしても、受験にしても、一発勝負だ。本当に実力があっても、その時に実力を出し切らなければ、負けてしまう。勝負の世界は、相手あってのこと、しかし、実力のある者同士が対戦した場合、本当の相手は、自分であり、その時に自分がベストを出し切れるかどうかにかかっている。

 フィギャースケートの荒川静香さんが言っていた、「プレッシャーに自分がどう対応するか、それが上手に出来れば、結果として、いい成績が出せる。」と。全くその通りだと思う。

 相撲だって、瞬間的だ。初めの立ち会いで、大半が決まってしまう。亀田興毅にしても、ディープにしても、最高の状態に持ってこれて、周りのプレッシャーに自分が勝てたのが勝因だ(馬の場合は、馬を扱う人になるのかな)。

 受験だって同じだ。円を描く時、ちゃんと○が書けなく、それが自分でも分かり、焦ってしまったと言う人や、受験の時、白紙だったので、手を挙げて試験管に言っていたら、しばらくしたら、見えてきたと言う人がいた。

 周りの期待が余りにも大きいと、又、絶対にうまく行かないといけないと本人が思っていると、それが凄い重圧になってしまう。逆に、どうでもいいかとなると、又、失敗しても、逃げる道がちゃんとあると理解できると、安心できて、上がることなく、実力が充分に発揮できることになる。

 私の場合は、大学受験でそれを味わった。母の仕事のつらさを見ていただけに、どうしても合格しなければいけなかった。1期を受けた時、化学の記入の仕方を間違えて、それで、本当に、1点でなく、0.5点で、2浪もしてしまった。

 1浪の時は、朝から晩まで、勉強していた。人間って、そんなにしても、能率が上がらないのだけれども、それが焦っていて、理解できなかった。そして、受験の時にも、落ちたことを考えたら眠れなくなって(3時間も眠れただろうか?)、得意の数学で失敗して、又、浪人することになった。

 2浪の時は、さすがに、開き直って、よく遊び、よく勉強し、よく運動し、郷里にも帰り、焦ることなく受験勉強をして、受験した。しかし、又、1期に落ち、そして、もう、医学部を受けない気でいたが、ひょんなことから、ある人のアドバイスで、浪人しなくいいと理解して(実際は、誤解だったのだが)、それが精神安定剤になって、実力が充分に発揮出来て、二期の医学部に合格出来た。

 それからの6年間は、全くの自分の決めたペースで、大学生活を送った(教養部の時から、朝4時頃に起き、夜は、9時過ぎには、もう寝ていることが多かったし、長い休みは、自分なりに、研修先を決めて、フルに有意義に過ごした)。大学の時に、皆と違ってしていたことは、試験の終わったその日から、又、勉強をしていたことだ。つまり、試験前には、真剣に覚える気になっていて、頭がシャープになっているので、それを利用して、まだ、教わっていない教科の内容の予習をしていたのである。

 熊本大学での医師国家試験の時は、もう、ほぼ完成された受験の達人になっていた感じで、1冊のノートにまとめ、それも殆ど見ることなく、前日は、皆が旅館で必死で受験勉強しているのに、水前寺公園辺りを散歩して、薬剤部長と相談した薬を飲んで(前もって試していた)、ぐっすり熟睡して、上がることなく、受験することが出来た。

 甥と友達の結婚式の時、3回、ソロで乾杯の前に、篠笛と太鼓の演奏を5分間程したが、緊張した。しかし、今では、程良い緊張が、いい結果を生み出し、又、多くの声援が却って、自分に力を与えてくれることになっている。

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