日本の心・さいき

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権勢症候群

2006-12-01 07:07:43 | Weblog
 かわいいワンちゃんが飼い主の不適切な飼い方で、「権勢症候群」になり、その内にその家の
御主人に噛み付き、中には、殺されるケースまで出現している。
 犬の世界は、縦の世界。犬自身は、自分が家の中で何番目に偉いのか、しっかりと順位を付けている。家族が何もかもワンちゃん中心で溺愛してしまうと、この家の中で一番偉いのは犬の自分だと錯覚してしまって、その家の統制をとる為に、自分に逆らうものに対して威嚇する様になる。困った挙句に専門の訓練士に訓練してもらっても、長年経ていると、元に戻らないケースもあり、仕方なく、手離さざるを得ないケースもある。
 あるテレビの内容で、5カ月の大きな犬を、小学生(高学年の男児)が散歩させているのに、犬が他の犬を見るとよそ見をしてしまって、その子の言うことを聞かずに、子どもが引っ張られているシーンがあった。しかし、訓練士がわずが30分手ほどきをすると、改善していた。
 訓練士が、まず、しっかりと縄を犬に付け、勝手に行こうとすると、犬の名前を言って強引に引っ張り、訓練士の方に来たら、撫でて褒めてやっている。ものを与える訳でなく、ひどく叱る訳でなく、相手の名前を言って、寄って来たら、すかさず褒める。この繰り返しで、それが可能になっている。子どもに代わると、要領がまだ上手く理解できなかったのか、初めうまく行かなかったが、次第に、訓練士と同じ感じで出来る様になり、訓練を始めてからわずか30分で、この子どもの力で立派な躾の出来た犬に変身している。
 子どもの可愛さに、親が子どもを溺愛し、子どもの言うなりにしていると、子どもがわがままになり、親の言うこと聞かなくなり、その内、強引に親のいいなりにさせようとすると、家庭内暴力、最悪の時は、金属バットとなるかも知れない。
 それを修正するのは、先のワンちゃんのケースと同じで、出来るだけ早い時期に、ものやお金を利用せず、忙しくても、子どもの話をよく聞いていやり、いいことをしたら必ず褒めて自信を持たせる。これを繰り返す。
 周りが皆同じ感じで子どもに接して行けば、立ち直るのは、直ぐにでも出来そうな気がしますが、言うは易し、行いは難しで、人間の場合は、ワンちゃんよりもいろんな価値観の人が多いだけに、矯正は、難しい様です・・・

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