山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

国会を抜け出して改憲策動を加速する安倍首相

2017年05月21日 23時00分08秒 | Weblog
 衆議院本会議を中抜けして安倍は何をしたか。5月18日、衆院本会議で金田法相の不信任決議案が審議されているときに、安倍首相は1時10分から19分まで国会を抜け出して、自民党幹事長室で高村正彦副総裁と密会をした(『朝日』首相動静)。安倍氏は高村氏に憲法改正の原案をとりまとめる改憲推進本部長の保岡興治氏の「相談に乗ってあげてほしい」と要請したという(『朝日』19日付け)。憲法違反の安保法制=戦争法の時に公明党をその気にさせるために水面下で働いた高村氏をふたたび公明党対策に使って目的を達しようというのだ。安倍は、国会では自らの改憲策動に「読売新聞を読め」とナベツネの拡張員になって答弁を拒否し、国民主権、議会制民主主義をふみにじった。
 さらに21日、ニッポン放送のラジオ番組に出て、自民党の憲法改正原案を「年内にまとめて、お示しできればなと思う」と述べた。2020年施行を宣言した5月3日発言に続いて、今度は年内原案提示を宣言した。これも週明けの国会で、自民党総裁の安倍が言ったことで、首相の安倍は知らないというのだろう。総理大臣は24時間総理大臣であって、このような使い分けは許されない。
 年内改憲案提示のために、18日には国会を抜け出して、高村=公明党ラインを起動させるための手を打った。これは総理大臣の行動ではなく自民総裁が動いたというのか。だが、総理大臣が任務を放棄して勝手な行動をしたことをどう説明するのか。
 その安倍氏が、19日、共謀罪法案を強行採決した衆院法務委員会を2日ほど前には出席すると言っていたのに、欠席して逃げを打った。あまりに無責任だ。なぜ逃げたか。加計学園疑惑で、「総理のご意向」の内部文書が公けになって、法務委員会とはいえこれをどうするのか問われる可能性があったために逃げたのだ。森友疑惑にしろ加計疑惑にしろ、安倍自身はいっさい真相究明の指示をしない、憲法改悪の指示はするくせに。真相究明はせず妨害ばかりする。それでもじょじょに追い詰めてきている。追及は終わることはない。その恐怖もあって、安倍は一気に改憲策動に出た。
 疑惑は徹底究明し、改憲策動を失敗に追い込もう。
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