山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

NHK会長籾井氏暴言、これを擁護する政府

2014年01月28日 11時21分25秒 | Weblog
 NHK新会長籾井氏の暴言が国際的批判を呼んでいる。韓国、中国だけでなく、米英のメディアも取り上げている。韓国日報が社説で「歴史認識も品格もなく、事実確認もまともにされていない妄言」だといったのはまさにその通りだ。就任会見という重要な場で、事実を究明したこともないのに右翼的たわごとを飲み屋でまくし立てたという格好だ。国内的にもマスコミを監視している団体が籾井氏の解任を求めているのは当選だ。
 籾井氏が「HNKのボルトとナットをもう一回締め直す」という発言もしているのは看過できない。放送法は第1条(目的)の第2項で「放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによって、包装による表現の自由を確保すること」、第3項で「放送が健全な民主主義の発達に資するようにする」と規定している。籾井氏は安倍首相ばりの右翼思想と政府追随によってNHK組織を「締め直す」というのだろう。とんでもないことだ。放送法違反だ。
 安倍首相は、経営委員のお友達化、籾井氏の送り込みに成功し、内部からNHKを右翼的再編しようと狙っていた。粛々と進むはずが、就任会見でつまずくという程度の人物をかつぎだしたところにほころびがあった。
 それにしても情けないのが、菅官房長官の発現だ。「個人として発言したと承知している」と述べて問題視しないというのだ。就任会見が個人的雑談なのか、理解できない。
コメント (2)
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