黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

家康 江戸を建てる

2016-08-22 | 日記・エッセイ・コラム

猛暑よ いつまで続くのか・・・・

 甲子園の熱気 リオ五輪の熱気 列島の異常な熱気

これほど「熱気」の揃い踏みの夏は 過去に経験がない。

 外気も夜更けになっても冷めない…

ベッドに体を休めていても 扇風機とクーラーは作動中

 こんな夏の夜もいまだ経験のないこと 

 眠れぬ夜 コップの水を飲んだら 目が覚めてしまった。

 

 この本、面白いよ と 本好きの友がわざわざ貸してくれた

「家康 江戸を建てる」

 実は 私も 注文しようと思っていた矢先のことで

 以心伝心?

  彼とは いつも 同じような「本」が重なっているのですよ。

 お互いに歴史が好き

 そして 同じように地域で「まちづくり」に首を突っ込んでいる仲間

  

 偶然にも このところ 数冊がガチンコで。 

  こんな数冊 「信長私記」「天地雷動」「鬼神の如く」「若冲」

 

    

 作者は 「門井慶喜」 

  よしのぶ…どこかで? そうだ 最後の将軍 徳川慶喜…と 同じでしょ。

  そしてこの物語は 初代の家康

  徳川の最初の将軍家康を描いたのが 奇しくも  慶喜という名前の作者 

  意味深だね。 それとも 受けを狙って? 

 

 この本のタイトルが いいでしょ。 「江戸を建てる」

 これも 以前に 歴史の話をする材料に 「豊臣期大阪図屏風」

 これは 豊臣秀吉が大阪の街と大阪城を作る物語で

 その当時の屏風絵が はるかヨーロッパの古城に

 400年の時間を超えて 今に 残っていた…

 これも 壮大なドラマなんです。 

 (*今年 4月8日のブログにアップしています。)

 

 その延長線上に 秀吉の命により 家康が三河から江戸に…国替えを。

 そして 関東一帯を治めていく 長大な物語

  

  ここで面白いのは 歴史に出てくる武将家康  ではなく。

 家康って こんな隠れた壮大なドラマの主役だったのだ…と。

 とにかく 新鮮!

 角度を変え 俯瞰して 視る力があったから 「先を見る力だ!」

 そして 膨大な時間と 膨大な人間の知恵と汗と未来へのロマンが 

 この広大な 湿地帯である関東平野が 今日の東京にしたのだ。

 

  家康の凄いところは  「関東に未来がある」と どうして判断したのか

  国替えという ある種 残酷な仕置きなのに

  棟梁と家臣との強いつながりなくして このことはならない。

  三河武士の逆境を跳ね返す エネルギーの凄さを感じないではいられない。

 

 物語の展開は

 

  まず 「川」を制することに この物語が始まる。

  そして最後に「天守」 つまり 江戸城を…。

  しかし その江戸城も 

 

  

 

  物語に出てくる脇役陣は 歴史には残っていないのだ。

  「徳川家」 いや、家康の壮大なプロジェクトの 

  ただの 一員で生涯を終わり、さらに 子へ 孫の代まで…

  この「仕事」への挑戦が  いや、それは 「平和」を願う人としての

  希望を求めての男たちのロマンかもしれない。

 

   このところ「田中角栄」の名前が出てきますが

   彼の「日本列島改造論」って これがお手本?

   いや、この本は 最近だものね。

   稀にみる鬼才、奇才 は 角栄 家康  持っている発想は似ているのかも。

   リーダーの 先見性なのだろうか

 

   しかし 歴史はいつも 主役だけが残る

   その点でも このプロジェクトに登場する面々も 同じ。

 

   作者が 光を当てたからこそ 我々は その歴史的事実を学ぶことができたのだ。

   「建てる」 本当の主役たちといえば…現場の職人たちなのだ。

  

   考えてみると テレビだって 舞台だって 

   脇役の良しあしが 成功物語につながっているのもまちがいないこと。

 

   夏の暑さを ふっとばしてくれた 1冊でした。

 

   さらに 面白い…と 思ったのが

   巻末に 「あなたにお願い」

   この本をお読みになって、どんな感想をお持ちでしょうか。

   100字書評を編集部までいただけたら…と。

   様式まで添えて…

   

   アイデアとしてもユニークだね。

 

   どんな感想・・・・ だから こうしてブログにアップ した 私です。

 

コメント (1)
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続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。